甲信御岳参詣道の復活メモ③-ツアー告知 

今日の甲府はぐんぐん気温があがっています。
研究室の庵主は、午前中公職(国からお手当てをもらっている仕事)があり、暑い中昼前からの登校でした。

昼前の南アルプスの様子はコチラ↓ 山頂はやはり雲で隠れています。
20170804風景

登校すると、参詣道復活メンバーから救援依頼メールが来ていました。
公益社団法人やまなし観光推進機構が主催する参詣道ツアー「歌川広重も描いた「御嶽道」トレッキングツアー 」の集客がいまひとつなので、告知をお願いしますという趣旨でした。

というわけで、
微力ながら告知させていただきます。

申込ホームページはコチラ↓  知らぬ間にできていました。
ホームページ

念のためにURLも、
http://www.yamanashi-kankou.jp/y-tabi/learn/bosyuchu/2017mitakemiti.html

Posted on 2017/08/04 Fri. 13:38 [edit]

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甲信御岳参詣道の復活メモ②-オオカミ伝承(その1) 

ほぼ1か月近く更新が止まっていました。やっと前期の成績付けにもめどが立ったところです。

最初は久しぶりの南アルプスから

今朝の研究室の窓からの南アルプスはコチラ↓ 梅雨が明けても山容が見えない日が続きます。
20170803風景

さて、甲信御岳参詣道の復活ですが、庵主は講義の関係で参加できなかっものの、グループの人たちによる 南口の吉沢外道への実査 と 金峰山五丈岩での神事 が7月に行われており、少しずつ前進しているようです。

庵主は以前に予告した(?)、オオカミ伝承に関するメモを残しておきたいと思います。まずは、北口(長野県川上村)からです。

金峰山北口方面のオオカミ伝承
川上村村誌刊行会『川上村誌民俗編』(1986年)

[北1-1]秋山の船久保に、山犬様が出て困ったことがあった。秋山のある人がある日、こわめしを蒸かしてお鉢に入れ、それを持っていって、「どうかこれを食べて出ないようにしてもらいたい」といって帰ってきた。二~三日たって行って見たら、大きな山犬様が、二匹ちゃんと坐って頭をさげていた。それからは決して出てこなかったそうだ。837


>[北1-2]山犬につけられた時には、ころんだり、後に振り向かないようにゆっくりと歩く。山犬は転ぶのを待っているといわれている。家の前に来たら「ご苦労」というと山犬は帰って行ったという。837


[北1-3]大深山部落から大深山遺跡に通ずる道路を登って八合目あたりの道わきに、いぬ落としの穴のあとがある。いぬ落としというのは、土に直径四メートル位、深さ三メートル位の円型の穴を掘り、その上に細い棒を二~三本渡し、木の枝や草をかけて偽装した落とし穴である。
  オオカミに追われた鹿は一目散に逃げてきて、その穴の中に落ち込んで出られない。そこを村人が捕獲するという。鉄砲のない時代の仕かけワナの一種でもあった。


Posted on 2017/08/03 Thu. 18:05 [edit]

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虁を祀る神社-山梨岡神社(笛吹市鎮目)の備忘録 

ここ10日ほど忙しかったり、寝冷えで体調を少し崩したりと更新ができないままになっていました。
今日も午前中は、国の出先機関の委員のお仕事(大学教員にはこんなことも回ってきます。役に立っているのかどうか・・・)があり、昼前から研究室で作業をしています。

本日昼前の南アルプス方面の様子はコチラ↓ 最近は霞むことが多くスッキリ見えません。
20170710風景

さて、寝冷えで体調を崩す前に、笛吹市春日居町鎮目に鎮座する 山梨岡神社 にご挨拶に行ってきました。鎮目の山梨岡神社は「山梨県」の語源にもなったとされる由緒正しい神社です。県内には、同名の神社がほかにもありますが、延喜式内社の論社となっているのはこの神社といわれています。

山梨岡神社のご様子はコチラ↓ 裏のお山がご神体・旧社地の御室山です。
山梨岡神社1

研究室の庵主が興味をもっていたのは、古社であるとか、語源がどうとかではなく、当神社に 「 虁の神 」の神像が祀られているということです。ところで、「虁の神」とはなんでしょう・・・。

他の方のブログがウエブサイトを見ていると、次のような図版が載せられいます。
山梨岡神社2

ちなみにこれは、平凡社ライブラリー版の高馬三良訳『山海経』(平凡社、1994年)152頁に載せられている挿絵です。

今日はちょっと違う図版もあげておきますね。
山梨岡神社3

これは、徐客≪山海経 白話全訳彩図版≫陝西師範大学出版社、2012年 の454頁に掲載されている、明の時代の 蒋応鎬≪雷澤之神≫ です。

いずれにせよ牛のような、一本足の怪奇な動物(神?)ですね。
では、どのような神なのか、手元で参照できる2つの文献から探ってみましょう。

司馬遷『史記』孔子世家より(伊藤誠司『中国の神獣・悪鬼たち』(東方書店、2013年)から孫引きです)
「魯の季桓子が井戸を掘って土製の容器を見つけた。その中に羊のようなものが入っていた。「犬のようだか・・・」と偽り、その得体のしれない物がなにかを孔子に尋ねた。すると、『木石(山林)の怪は虁(一足獣)罔リョウ(門構えの中に良。魍魎)であり」云々


先ほどの『山海経』大海東経より
「東海の中に流波山あり、海につきであること七千里、頂上に獣がいる、形は牛の如く、体は蒼くて角がなく、足は一つ。これが水に出入りするときは必ず風雨をともない、その光は日月の如く、その声は雷のよう。その名は虁。黄帝はこれをとらえてその皮で太鼓をつくり、雷獣の骨でたたいた。するとその声は五百里のかなたまで聞こえて、天下を驚かせたという。」



山に住む精霊で、雷や雨に関係している感じですね。興味があれば、Wikipediaに比較的詳しく説明されているので、みてはいかがでしょうか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD_(%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E8%A9%B1)

日本でも各地で祀られていたこともあるようです。
山梨岡神社では七年に一回神像のお披露目があるそうなので、注意しておきたいと思います。

Posted on 2017/07/10 Mon. 16:14 [edit]

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甲信御岳参詣道の復活メモ① 

今月もなかなか更新できないまま、もう終わろうとしています。
研究室のある甲府も先週ぐらいからやっと梅雨らしくなってきました。

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ 山頂部は雲の中です。
20170626風景

昨年来の断続的に行われている、金峰山(きんぷさん)参詣道の復活プロジェクト も少しずつできること、短期的には難しいことがはっきりしてきました。メモをとして、記事に残しておきたいと思います。

なお、我々の中でも問題になっていた点として、
「御岳道(御嶽道)」との呼称は木曽や秩父と混同するよね
ということでした。そこで、このシリーズ記事では、以後「甲信御岳参詣道 」と勝手に総称しておくことにします。

なぜ、「甲信 」なのかというと、金峰山への参詣道が、主として、甲府方面からの南口、雁坂道方面からの東口、穂坂方面からの西口-以上は甲州側からの参詣道-、と長野県川上村側からの北口があったとされており(下地図参照)、山梨と長野の両方から信仰されていたことによります。
参詣道全体図
©新津健「甲斐の道中案内と広重ルートの検証」

<つづく>

Posted on 2017/06/26 Mon. 14:38 [edit]

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研究室の窓から見える南アルプスの状況だけ 

法学を教える者として非常に憤慨する事態がここ数日おきました。それはさておき、・・・
研究室の庵主はあいかわらず講義準備やなんやらの 自転車操業 が続いており、更新が2週間近く止まっていたので、申し訳程度の更新をしておきたいと思います。

研究室の窓から見える南アルプスでは、北岳などの3000メートル級の山の頂上付近を除いて、ほとんど雪が消え、夏の装いになっています。

今朝の南アルプスはコチラ↓ 霞んでいますが、雪が残っているようです。
20170616風景

以前取り上げた御岳金櫻神社を経由する御岳参詣道の作業が少し進んできています。それに関連して調べていることもあるので、また近いうちにのっけます。

Posted on 2017/06/16 Fri. 09:45 [edit]

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同性婚に関する台湾司法解釈 

研究室のある甲府は今日も真夏日の予報です。

久しぶりの南アルプスはコチラ↓ 久しぶりなのに霞んでいます。
20170530風景

さて、先週末5月24日に、台湾の司法院大法官会議から、同性婚に対する注目すべき司法解釈748号が公表されました。たまたま、1年生の演習でLGBT問題を調べてもらっているので、研究室の庵主もこの週末原文を読んでいました。今回は折角読んだこともあり、少し紹介しておきたいと思います。

原文のURLはコチラ↓ 英文のプレスリリースもついています。
http://jirs.judicial.gov.tw/GNNWS/NNWSS002.asp?id=267570&flag=1®i=1&key=&MuchInfo=&courtid=

司法院大法官会議が示した司法解釈は以下のとおりです(拙訳御免)。
1.中華民国民法の婚姻規定は、同性カップルが共同生活を営むために親密性かつ排他性を有する、永続的な結合関係を形成できる範囲で、中華民国憲法22条の婚姻の自由と同7条の法の下の平等に違反している。
2.関係機関は、本解釈公布の日から2年以内に、本解釈に従い関連法規の修正あるいは制定をおこなうべきである。
3.いかなる形式で婚姻の自由と法の下の平等を達成するかは、立法形成の問題である。
4.関連法規の改正等が間に合わないときは、同性カップルは永続的な結合関係を成立させるため、現行の婚姻規定により、2名以上の証人の署名のある書面をもって、戸籍機関に結婚登録をすることができる。


この解釈とその理由づけについては、家族法や台湾法、あるいはLGBTに関する専門家(たとえば、鈴木賢明治大学教授などが有名)から適切なコメントが出されているようなので-まだ見ていません-、庵主は興味を持った点だけを書いておきたいと思います。

大法官会議は、婚姻制度が子孫を残すことへの保証制度と考えることについて、根拠のないものとしています。すなわち、婚姻規定は、生殖能力を婚姻の要件としておらず、婚姻後に子供ができないことをその無効や離婚の要件としていないことから、子孫を残すことが婚姻の不可欠の要素ではないと言い切りました。

これまでの「婚姻」「結婚」という語感からは、違和感を持つ人たちがいるかもしれません。その点では新たな制度か名称をあたえるべきなのかもしれません。

説示の後先は逆なのですが、大法官会議は、次のようにも述べています。すなわち、同性カップルの永続的な結合関係を成立させることは、異性カップルに適用される現行の婚姻規定の効力に影響を与えないし、また異性カップルによって構成されてきた社会秩序を改変するものではない、と。

この点、説明のために、日本民法における婚姻の効力を見てみましょう。日本民法では、①夫婦同氏(民法750条、751条)、②同居・協力・扶助義務(民法752条)、③成年擬制(民法753条)、④夫婦間契約取消権(民法754条)、⑤貞操義務、⑥相続権(民法890条)、⑦婚姻費用の分担(民法760条)、⑧日常家事債務の連帯(民法761条)や⑨嫡出推定(民法772条)などがあげられます。この中で同性カップルとして不都合が生じるおそれがあるのは、子が絡む嫡出推定のみです。

具体的には、第三者の精子によって懐胎した女性とそのパートナーがいた場合、このパートナーと子との関係をどのように規律するかの問題が生じます。ただし、この点はパートナーが男性であったとき(異性婚)でも、生殖補助医療の問題として議論が必要なので、同性婚を否定する理由にはなりません。

台湾の今回の司法解釈は、アジア初とのことです(25日付け日経新聞朝刊社会面)。今後どのようになるのでしょうか。門外漢ながら注目してゆきたいと思います。

最後に本件司法解釈によると、30年間にわたり権利を主張してきた祁家威さんに対し、敬意と祝意をささげるため、写真を掲載しておきたいと思います。
家威    zh.wikipediaより

Posted on 2017/05/30 Tue. 11:17 [edit]

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長虫さんが出てくる季節になりました(備忘録) 

本日忙しさのタネになっていた、大阪での研究会報告が無事に終了したので、少し前のネタなのですが更新しておきます。

このゴールデンウイークの最終日、愛知県知立市にある 知立神社 にお参りしてまいりました。その目的は、長虫除け をいただくことです。ちなみに、長虫って、ヘビのことです。

ということで、いただいてきた長虫除けの御砂はコチラ↓ 初穂料200円ナリです。
知立神社

三河地方に土地勘のない庵主が知立神社に興味をもったかが、これは以前に読んだ 岡本綺堂『半七捕物帳』 に登場する 池鯉鮒(ちりゅう)様の蝮よけ蛇除け御符売り に心惹かれたからです。この御符売り云々(「うんぬん」ですよ)は、「 お化け師匠 」というエピソードに登場します。

ストーリーの概略は、ある日お化け師匠とあだ名される、評判の悪い踊りの師匠が絞殺されたところ、その死体には蛇が巻きついていたため、世間の人は彼女にいびり殺された養女の怨念のしわざだと噂しあっていた。しかし、そこは半七親分、この蛇が蛇除けの御符売りが商売のために飼っていた蛇と見破り、真犯人をひっとらえたというお話です。

ここで、半七親分の推理の部分を引用しておきます(底本は光文社時代小説文庫『半七捕物帳(一)』)。

「むかしは毎年夏場になると、蝮よけ蛇除けの御符売りというものが何処からか出て来るんです。有名な池鯉鮒様のほかにいろいろの贋いものがあって、その符売りは蛇を入れた箱を頸にかけて、人の見る前でその御符で蛇の頭を撫でると、蛇は小さくなって首を縮めてしまうんです。ほんとうの池鯉鮒様はそんな事はありませんが、贋い者になるとふだんから蛇を馴らして置く。なんでも御符に針をさして置いて、蛇の頭をちょいちょい突くと、蛇は痛いから首を縮める。それが自然の癖になって、紙で撫でられるとすぐに首を引っ込めるようになる。その蛇を箱に入れて持ち歩いて、さあ御覧なさい、御符の奇特はこの通りでございますと、生きた蛇を証拠にして御符を売って歩くんだといううことです。私がお化け師匠の頸に巻きついている蛇を見たときに、なんだかひどく弱っている様子が普通の蛇らくしないので、ふっとその蛇除けの贋いものを思い出して、試しに懐紙でちょいと押えると、蛇はすぐに頸を縮めてしまいましたから、さてはいよいよ御符売りの持っている蛇に相違ないと見きわめを付けて、それからだんだん手繰って行くうちに相手にうまくぶつかったんです。」


今年の夏は、例の御岳参詣道の関係で山に入ることになるかもしれないため、知立神社の長虫除けを入手しようとなりました。なかなかお参りできる場所でもないので、お礼参りや返納が必要な御札ではなく、御砂をいただきました。

知立神社の近くにあった石柱。池鯉鮒大明神 です。
知立神社

Posted on 2017/05/20 Sat. 23:43 [edit]

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