長虫さんが出てくる季節になりました(備忘録) 

本日忙しさのタネになっていた、大阪での研究会報告が無事に終了したので、少し前のネタなのですが更新しておきます。

このゴールデンウイークの最終日、愛知県知立市にある 知立神社 にお参りしてまいりました。その目的は、長虫除け をいただくことです。ちなみに、長虫って、ヘビのことです。

ということで、いただいてきた長虫除けの御砂はコチラ↓ 初穂料200円ナリです。
知立神社

三河地方に土地勘のない庵主が知立神社に興味をもったかが、これは以前に読んだ 岡本綺堂『半七捕物帳』 に登場する 池鯉鮒(ちりゅう)様の蝮よけ蛇除け御符売り に心惹かれたからです。この御符売り云々(「うんぬん」ですよ)は、「 お化け師匠 」というエピソードに登場します。

ストーリーの概略は、ある日お化け師匠とあだ名される、評判の悪い踊りの師匠が絞殺されたところ、その死体には蛇が巻きついていたため、世間の人は彼女にいびり殺された養女の怨念のしわざだと噂しあっていた。しかし、そこは半七親分、この蛇が蛇除けの御符売りが商売のために飼っていた蛇と見破り、真犯人をひっとらえたというお話です。

ここで、半七親分の推理の部分を引用しておきます(底本は光文社時代小説文庫『半七捕物帳(一)』)。

「むかしは毎年夏場になると、蝮よけ蛇除けの御符売りというものが何処からか出て来るんです。有名な池鯉鮒様のほかにいろいろの贋いものがあって、その符売りは蛇を入れた箱を頸にかけて、人の見る前でその御符で蛇の頭を撫でると、蛇は小さくなって首を縮めてしまうんです。ほんとうの池鯉鮒様はそんな事はありませんが、贋い者になるとふだんから蛇を馴らして置く。なんでも御符に針をさして置いて、蛇の頭をちょいちょい突くと、蛇は痛いから首を縮める。それが自然の癖になって、紙で撫でられるとすぐに首を引っ込めるようになる。その蛇を箱に入れて持ち歩いて、さあ御覧なさい、御符の奇特はこの通りでございますと、生きた蛇を証拠にして御符を売って歩くんだといううことです。私がお化け師匠の頸に巻きついている蛇を見たときに、なんだかひどく弱っている様子が普通の蛇らくしないので、ふっとその蛇除けの贋いものを思い出して、試しに懐紙でちょいと押えると、蛇はすぐに頸を縮めてしまいましたから、さてはいよいよ御符売りの持っている蛇に相違ないと見きわめを付けて、それからだんだん手繰って行くうちに相手にうまくぶつかったんです。」


今年の夏は、例の御岳参詣道の関係で山に入ることになるかもしれないため、知立神社の長虫除けを入手しようとなりました。なかなかお参りできる場所でもないので、お礼参りや返納が必要な御札ではなく、御砂をいただきました。

知立神社の近くにあった石柱。池鯉鮒大明神 です。
知立神社

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Posted on 2017/05/20 Sat. 23:43 [edit]

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コメント

半七

こんにちは~。

昨晩ちょっと調子悪くて、半七捕物帳全6巻を持って、早めに布団に入りました。偶然ですね。

あなたが岡本綺堂を読むとは知らなかったわ。

ぢょん でんばあ #- | URL | 2017/05/21 09:30 * edit *

Re: 半七

反応遅れました。
そうよ人は見かけによらないものよ。


> こんにちは~。
>
> 昨晩ちょっと調子悪くて、半七捕物帳全6巻を持って、早めに布団に入りました。偶然ですね。
>
> あなたが岡本綺堂を読むとは知らなかったわ。

いなけん #- | URL | 2017/05/31 14:29 * edit *

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