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御坂町尾山のお稲荷さま奇談 

研究室のある大学は今週からフルに講義がはじまります。

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ まだ雪は残っていますね。
20190413風景

さて、この週末は、久々の山梨だったので、自転車で少し回ってみました。
目的地のひとつは、笛吹市御坂町にある正一位稲荷神社です。モモの花見がてら、訪問しました。

お稲荷さん↓ 周囲はサクラとモモの競演です。
尾山稲荷1

このお稲荷さんをなぜ目指したかというと、以前記事でも紹介した大正10年の山梨日日新聞連載「妖怪研究」に、このお稲荷さんと思われる社が登場するからでした。

大正10年11月10日「 妖怪研究(十) 神懸りという事==神体を盗んだ男慄え上る 」を現代語化して載せておきます。

東八代郡金生村字尾山(庵主注:現・笛吹市御坂町尾山)に〇塚稲荷(庵主注:〇は不鮮明。あるいは「薦」か)という小祠がある。昔火災のために社殿を焼失して後は極めて小さな祠があったのみであったが、後にはこの祠も村社(庵主注:旧指定村社の杵衝神社か)の境内に移され、その地は村の火葬場に使用され、その荘厳さは影をも止めなかった。

ここからお力についての例がふたつあげられています。

ところが、今から約二十六、七年前、区内に相当地位と名望とを有する小沢某(特に名を秘する)に数回にわたる神懸りがあって、人の意表に出づる怪奇極まることを行った。元来この社には神体たる神鏡があったが、何者かに盗みさられたのであった。ところが、ある時、神霊は小沢某に憑って、「我が神体たる神鏡は区内の何某がひそかに持ち帰って、神棚にあるはずである。速やかに呼び来たれ」との厳命に驚いて、直ちにその人を呼びよせて、右の次第を語ったところ、その男は大いに恐れおののいて、直ちに神鏡を返上して、ひたすらに罪を謝した。


また、あるときは区内の諸所を訪問し、主人に面接して、いと厳粛にその人の平素の非行をあばいて、極力改悛せんことを求め、「もし我が言を聴かずば、汝の宅地は芋畑となり果てるぞ」など予言的訓戒をすることもあった。疑うものはいうであろう。名を神懸りにかりて人を脅かしたものであろうと……しかし、小沢某は実に温厚篤実虫も殺さぬような人であった。

これらの不思議を目の当たりにした人々の対応です。

かかることは拾い立つると限りがないから他は略するとして、かかる事実を目撃した区民の驚きは一通りではなかった。そこで区民は熟議の上、小沢某に対し既往の罪を謝し、神慮の程をお伺いして、ここに元の社地を清めて新しく社殿を建立し、毎年二月第二の午の日に盛んなる祭典を行うことにした。今の社殿がすなわちそれである。

社殿建立にあたっても不思議があったとのことです。

社殿の建立に際しても、小沢某が親しく出頭して、社地に隣接せる畑主が漸次浸食した社地を取り戻すべく、人夫に命じて、縄張を命じたが、何らの材料も持たぬ小澤某の指図には、地積および境界の上に寸分の異点はなかったそうである。この人は今は故人となったが、存命中何事にも〇塚稲荷に伺いを立てて、これを行って、一つとしてその所謂託宣に誤りはなかったという。


このお社は現在もきれいに掃除がなされているようで、崇敬の篤さがうかがえます。
また、鳥居横のご眷属さまの台には大正七年の文字があり、この記事の出る前に、崇敬者の方が寄進されたのでしょう。

大正七年と刻まれた台石↓ ご眷属さまの方が新しいのかな?
尾山稲荷3

最後に全体を↓
尾山稲荷2

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Posted on 2019/04/15 Mon. 13:50 [edit]

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犯罪の温床となる家庭もあること 

研究室のある大学は昨日から講義が始まりました。
週半ばから花冷えとなって、

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ 前衛のお山にも水曜日の雪が残っています。
20190412風景

一昨日の南アルプスはおまけ↓ 晴天の分様子がはっきりわかります。
20190411風景

さて、久しぶりに法律の話題をと思っていますが、最近ネット上でも議論になった刑事裁判について、ヒューマンライツ・ナウ(HRN) の事務局長でもある 伊藤和子弁護士 が分かりやすく解説していたので、ちょっとメモっておきたいと思います。
ただ、刑事法は研究室の庵主の専門外なので(学部生レベルの知識も怪しい)、庵主も事件そのものにコメントしていません。

伊藤和子弁護士の解説はコチラ↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20190411-00121721/

問題となった事件は、実の父親の娘に対する強制性交に関する名古屋地裁岡崎支部でした(検察控訴済み)。
簡単にいうと、裁判所は不同意性交の事実を認めながら、公訴事実にあたる行為について、犯罪構成要件中の「抗拒不能」の成立を認めませんでした。

刑法の関係条文
(強制性交等)
第百七十七条 十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛こう 門性交又は口腔くう 性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
(準強制わいせつ及び準強制性交等)
第百七十八条 <略>
2 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者は、前条の例による。
(監護者わいせつ及び監護者性交等)
第百七十九条 <略>
2 十八歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じて性交等をした者は、第百七十七条の例による。


裁判所の判断または法律の規定ぶりについては、さまざまな意見があるところだと思います(ちなみに、伊藤弁護士は刑法の改正を主張されています)。

家庭はしばしば犯罪行為の温床となるといわれています。
世の中には理想的な家庭(何をもって理想的なの家庭なのかは議論が必要です)ばかりではないということに、私たちも想像を働かせないといけません。
この点は、庵主が担当している民法(特に家族法)でも同様なので、しばしば学生さんには指摘しています。

なお、家庭内の性的虐待については、立教大学の深町晋也教授の論考(「児童が家庭の中で性的虐待にあうとき(その一~その2)」連載「家族と刑法--家庭は犯罪の温床か?」書斎の窓653号9頁、654号9頁)が参考になります。

落ちはありせんが、このあたりで。

Posted on 2019/04/12 Fri. 14:49 [edit]

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上海・内山書店旧跡から 

研究室のある大学は本日が入学式です。
会場の関係で、上級の役職者のみが出席するので、庵主は大学で学生の相手をしておりました。

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ そろそろお山の雪も解け始めるかな?
20190405風景

さて、先月の初めに上海に行ったことは既に記事にしていましたが、その訪問地のひとつ 内山書店旧跡 がありました。
内山書店は第二次大戦の日本敗戦前に上海虹口にあった書店です。
魯迅をはじめ日中の作家と交流があったことで有名です。

現在も神田神保町で営業されている内山書店のウエブサイトにある歴史のURL
http://www.uchiyama-shoten.co.jp/company/cc1404.htm

旧跡全体です↓ 右寄り「ICBC 中国工商銀行」が旧跡になります。
内山書店旧跡

旧跡壁面にあるプレート↓ 魯迅と店主の内山完造さんだったかな?
内山書店旧跡1

プレートもう一枚↓ スマホでも説明が見ることができたようです。
内山書店旧跡2

現在は銀行の店舗となっていますが、ATMのような機械が置かれているだけで、大部分が内山書店と中国工商銀行に関する展示がされています。

展示の一部↓ 入り口から左手を見ました。
内山書店旧跡4

展示の一部↓ これは外壁面ですね。
内山書店旧跡3

こんな話を別のSNSに載せたところ、甲斐市にある敷島書房さんから一冊のマンガを紹介されました。
そのマンガとは、きゅっきゅぽん 星間ブリッジ 』 (小学館)でした。その第2巻のあるコマ(著作権法によりアップしません)、主人公の父親のセリフの中に「内山書店」が出てくるよ!でした。

第2巻の書影はこちら↓ 小学館ゲッサンwebサイトより
星間ブリッジ書影

というわけで、今週末は星間ブリッジを読みながら過ごしたいと思います。



Posted on 2019/04/05 Fri. 16:40 [edit]

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新年度が始まりました。 

4月1日になり、新年度の始まりです。
世間では新元号がどうしたこうしたということで騒いでいるようですが、庵主は事務上の興味以外はないので、結果を教えてねだけです。
一方、研究室のある大学は、さまざまな行事は今週後半からなので、構内はまだまだ静かです。

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ 昨夜、山では雪が降ったようです。
20190401風景

武田通のサクラも3~5分咲きくらいでしょうか?
今週は寒い予報がでているので、金曜日の入学式、週末の信玄公祭りまでもちそうですね。

20190401風景2

Posted on 2019/04/01 Mon. 09:27 [edit]

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