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穂見神社の資本金貸しを拝見しました。 

今日の甲府は、ここ1週間では比較的過ごしやすい日和です。

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ 先週は真っ白だったのですが、今日は紅葉です。
20161128風景

さて、先週の火曜日に、都市計画の同僚の先生のご配慮で、南アルプス市高尾にある穂見神社の夜祭りに行ってきました。

闇夜に浮かぶ鳥居はコチラ↓ 立派な鳥居です。
資本金貸し5

このお祭りには、「 資本金貸し 」という風変わりな習俗があり、このブログでも3年前新聞記事をもとに書いたことがあります。

当時のブログのURLはコチラ↓ 字が多いです。
http://nashidaina414.blog.fc2.com/blog-entry-90.html

今回はナマの資本金貸しを見ることができましたので、メモとして、残しておきたいと思います。

本殿左手の窓口で受け付けいます。

受付の場面はコチラ↓ 明るい写真もあるのですが、あえて暗い写真を・・
資本金貸し4

メニューは、6種類あって、2000円から20000円までの初穂料を納めると、その半額とお札を授けてもいらいます。

掲示されていたメニュー表はコチラ↓ 上段が資本金ですね。
資本金貸し2

大阪のベタなお店で買い物や飲食したときに、300円のところ、お店のおばちゃんが、
「お勘定は300万円!」
と言うのと同じ感覚なのでしょうか?

ちなみに申込用紙にも、「 万円也 」と印刷されていて、真剣モードですね。

資本金申込用紙はコチラ↓ 金額以外は普通です。
資本金貸し1

当日神社で掲示されていた説明書き(写真なし)によると、3年前のブログ記事に書いた江戸時代の寺社金融というより、むしろ種籾などの貸借-古くは律令時代の出挙(すいこ)に遡る?-のようです。種籾等の貸借では、通常収穫後倍返しというのは一般的に行われており、それがだんだんと現在の形にかわってきたようです。
種籾等の貸借から資本金貸し、そして倍返しから半返しというように変化した経緯について、3年前のブログ記事から再度引用すると、

穂見神社総代長の穂坂勇さんによると、昔は実際に100円借りて、翌年に200円返しに来る習わしだったが、しだいに借りるけど返しにこなくなったという。「終戦後だね。神社が損をしていまうから、今の形になった」


そうです。

研究室の庵主は、商売(?)がうまくいっても返礼に伺えないので、資本金はいただきませんでした。

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<おまけ>
衣装殿などの改修のための募金を兼ねた、豚汁販売です。1杯=100円で、お得感満載でした。
資本金貸し6

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Posted on 2016/11/28 Mon. 14:46 [edit]

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