南巨摩不思議探索プロジェクト(0) 

研究室の本日は懸案の科学学術研究費(科研費)の申請を学内申請を終え、一段落しています。
ここ2~3週間バタバタとしていたため、更新がおろそかになってしまいました。

久々の研究津の窓からの南アルプスはコチラ↓ 朝から少し雲が出ています。
201029風景

このブログでの連載物としては、「甲府のノラ」と「甲府地方裁判所民事裁判例の紹介」の2つで、不定期に掲載しているところですが、今回新連載にしたいなという希望も込めて「南巨摩不思議探索プロジェクト」を始めたいと思っています。南巨摩というのは、山梨県南部にある郡の名前で、現在の行政区分でいうと、富士川町、身延町、南部町、早川町の4町が含まれています。これらは富士川(山梨県内では釜無川)流域と南アルプス南部の山塊地域が含まれ、長野・静岡両県と境界を接しています。

プロジェクトをはじめるきっかけは、同僚の先生がある町から町おこし・町づくりのアドバイスの依頼を受けたことから、調査に誘われたことにあります。庵主には、町おこし・町づくりの知見も能力もないので、自分の興味ある分野(不動産利用)の調査をはじめる予定なのですが、それと並行して趣味的部分になる不思議な事象(異界・異人・妖怪などなど)を調べて行きたいと思っています。その備忘録的な記事を随時掲載してゆきます。

第0回の今回は、南部町の町誌(南部町誌編纂委員会編『改訂南部町誌(上・下)』(1999年))から、いくつか話を拾ってみました。若干書き換えていますが、できるだけ町誌をなぞっています。
●異人(場所:南部町船山温泉、話者:遠藤貞長氏(M33生)、下巻1056頁、著者:堀内真=渡辺修孝)
  ある時船山温泉に大きな男が現れて休ませてくれといった。そこの主人は恐ろしいので飯を出したところ「メシにしないものをくれ」といいったので、生米を出したらそれを食べてしまった。その姿は、足にはスズ(スズ竹)を編んだものをはき、サルオガセを着ていた。主人がこれからどこに行くのかを尋ねたら、富士山へ行くと答えた。
●狐狸妖怪(南部町成島、渡辺正氏(T9)、下1060、堀内真)
  昔名主をしていたトワリザワという屋号の家に、建長寺から来たという和尚が駕籠にのって、隣村からやって来た。偉いお坊さんが来たということで、村中を動員して歓待したそうだ。ところが、二の膳つきのごちそうを用意したところで、そのお坊さんは村人を全部部屋の外に出し戸を締めさせてしまった。不審に思った一人が戸をそっとあけて中をうかがうと、建長寺さんは汁もオカズも飯も全部膳の上にぶちまけて、四つん這いになって、箸も使わずに食べ、あともきれいになめてしまった。そして器をもとのままに並べていた。いつの食事でもこの通りであった。その後、このお坊さんは成島を発って甲府に向かったが、甲府盆地のある村に行ったところ、闘犬がお坊さんを食い殺してしまった。お坊さんの死体は一週間ほどは人間のかっこうをしていたが、やがて狐[ママ]の正体を現した。
●異人・幽霊?(南部町大岱御坊沢、渡辺正氏(T9)、下1062、同上)
   大岱の御坊沢には白を着たお坊さんが現れることがあった。

このようにまずは文献に出てきたものを紹介したいと思います。

南部橋東詰あたりから南部町南部方面を望んだのかコチラ↓
20150924南部町
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Posted on 2015/10/29 Thu. 15:19 [edit]

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甲府のノラー猫編19号 

来れるものなら来てみろニャー

ノラ19号

Posted on 2015/10/15 Thu. 14:46 [edit]

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祝ノーベル賞受賞-大村智先生、梶田隆章先生 

研究室のある甲府も朝夕の冷え込みがつらくなってきました。
大学の講義は始まっているので、庵主も早起きをする日があり、布団の暖かさとの戦いの日々が始まります。

今朝の研究室の窓からの南アルプスはコチラ↓ 秋晴れです。
20151007風景

さて、ノベール賞の2日連続受賞で、日本国内は沸き立っています。
山梨大学でも、医学・生理学賞を受賞した大村智先生が、本学旧学芸学部(現・教育人間科学部)出身ということもあって、昨日などは県内のメディアが集まっていました。

メディア上は、ポジティブな話しか出てこないので、今日は同僚から出た本音のところを、順不同で、記録を含めてメモしておきましょう。

●50代・理系教授
大村先生は、山梨大学の助手をされていたようだが、その時代(1960年代)の理系学部の助手は、今と違って研究者扱いされず、ほとんど教授の使用人の扱いだったはず。大村先生はそんな環境が嫌になって北里研究所に移られたんだろうな。

●40代・理系准教授
大村先生は、梨大助手時代は決して恵まれていなかったはずなのに、梨大に毎年寄付をしてくれており、山梨や後進研究者に対する思いやりがある。頭が下がる。

●60代・理系教授
大村先生は、結果として大きな利益を上げる化合物を発見することができたが、その通ってきた道には、志なかばで、落伍していった研究者たちの屍が累々としていると思うよ。

●40代・理系准教授
大村先生は山梨大の学部の、梶田先生は埼玉大学の学部の出身であり、地方国立大は専門学校的な教育をしていれば良いともとられかねないお上の方針の間違いを指摘するためには良かった。


報道にあるように、大村先生にとっては山梨大学は、学部生として学生生活を過ごし、また研究テーマを得た場所ではあるのですが、ノーベル賞の対象となった研究には直接影響を与えていません。
大学の掲示にある「本学卒業生」というところにこの微妙な立ち位置があらわれています。

大学の掲示×2はコチラ↓ 卒業した小中高が出す祝意と同じレベルでしょうか。
20151007大学2

20151007大学2

Posted on 2015/10/07 Wed. 15:59 [edit]

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課外学習の学生の交通費に悩む 

研究室のある甲府は朝から良い天気が戻ってきました。

今朝の研究室の窓からの南アルプスはコチラ↓ お山も爽やかな雰囲気です。
20151002風景

今週月曜日と火曜日に学生たちを引率して、自然栽培を実践している八ヶ岳南麓ファームに行ってきました。
八ヶ岳南麓ファームのURLはコチラ→ http://yatsugatakenanroku.web.fc2.com/

見学の様子はコチラ↓ ナスと大豆の混栽です。
南麓ファーム1

見学の様子はコチラ2↓ 田んぼの自然栽培もあります。
南麓ファーム2

今回の見学は交通費の予算措置が上手くいったため、学生たちの負担なしに、甲府のキャンパスから現地(北杜市大泉町)まで行くことができました。
ところが、一般に課外の見学などでは、教員は出張扱いになるので交通費は出るのですが、学生は自己負担となるそうです。これは庵主が勤務する梨大のような国立大学だけでなく、私立大学でも同様だそうです。そのため、後援会費や同窓会費から援助してもらったり、いろいろな手を尽くしているそうです。

最近、京都の中堅私大法学部の先生と話をすると、法学部では法社会学のような分野を除いてフィールドワークを行うことがなかったということから、フィールドワークなどの課外学習に対する予算措置を従来から考えてきていなかったところ、最近では上の方(お役所のことです)も課外学習を求める傾向があって、費用負担をめぐって悩むことが多いそうです。

その先生は、課外学習の交通費を自己負担とすると、必ずしもすべての学生が経済的に余裕があるわけではなく、参加したいが、お金がないので参加できない学生が生じてしまうと嘆いておられました。

同僚とその話をすると、学生さんの傾向として、1000円程度までなら負担できるので、一定の参加者が見込めるが、それを超えると極端に参加者が減るとの教えてくれました。

庵主としては全額の大学負担とか、遠方交通費までも大学負担とできないかとは考えていません。梨大のような地方国立大学は原則各県に1校あり、「なわばり」も専ら所在県に限られるので、県内移動の交通費相当額を上限として補助が検討できないかなどと考えてしまいます。

受益者負担だから仕方ないとの考えもあるでしょうが、彼らの大部分は大学で学んだこと、感じたことを、社会に還元するのですから、どうとかならないかなと思っています。

Posted on 2015/10/02 Fri. 10:48 [edit]

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