甲府地方裁判所での裁判所見学 

飛び石連休の間ですが、研究室の庵主は担当講義もないのに、ちゃんと登校しています。

庵主は、先週金曜日に、同僚の先生方とそのゼミ生たちと一緒に甲府地方裁判所に見学に行ってきました。

メニューとしては、刑事裁判(今回は道路交通法違反事案1件)の傍聴、裁判員裁判用法廷の見学、DVDの見学などでしたが、見学中(法廷内はもちろん、法廷以外の場面も)の写真はアップしないようにとの要請があったので、載せることができません。終了後の集合写真はあるのですが、学科公式HPに掲載したいとのことなので、こちらも遠慮しておきます。

その代わり、甲府地裁の外観はコチラ↓ 裁判所の方によると関東地区の中でも新しい建物だそうです。
201404甲府地裁

裁判所は裁判所見学を含めた広報活動に力を入れており、今回も丁寧なご対応をして頂きました。

庵主が大阪地方裁判所の裁判所委員をしていたときも、最初の会合で裁判所側から裁判所の情報発信について議論をしてほしいと要請がありました。
その時の議事録のURLはコチラ↓ 発言者は特定できないようになっています。
http://www.courts.go.jp/osaka/vcms_lf/10401018.pdf

学生たちにとっては刑事裁判の傍聴が初めてということもあってインパクトがあったようです。事案も飲酒運転をベースとした事案だった、誰でも犯しうる(その機会がある)ということで学生たちの今後の参考になれば幸いです。また、裁判所は一般の方々の傍聴も歓迎されているようなので、足を運んでみるのもよいかもしれません。

裁判所HPの見学・傍聴に関するURLはコチラ↓ ポータルのようなもの。
http://www.courts.go.jp/kengaku/
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Posted on 2014/04/28 Mon. 11:19 [edit]

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上海での船舶差押えは政治問題なのか?  <後編> 

研究室の庵主は今日は夕方から会議です。
それまでの時間を使って、商船三井の差押えの件、<後編>を書いておきたいと思いました・・・

ところが、上海海事法院から、商船三井が訴訟での敗訴額・利息計29億円と訴訟費用および執行費用の計242万人民元を
支払ったので、24日現地時間8時30分に差押えを解除されたというプレスリリース「商船三井株式会社がすでに判決により確定した義務を全面履行した。上海海事法院は法律に従い船舶に対する差押えを解除する」(原文:商船三井株式会社已全面履行判决确定的义务 上海海事法院依法解除对船舶的扣押 )を発表してしまいました。

ある意味これで本件終了となるのでしょう・・・ <後編>で書くことがなくなってしまいました。

と言いつつ、<前編>で気になっていた点も含めて、復習しておきましょう。

4月21日に、在日中国大使は記者からの質問に応えて、次のように回答したそうです。
「今回の案件は普通の商業契約の紛争であり、中日の戦争賠償問題とは関係がないということである。「中日共同声明」の諸原則を堅持し、守る中国政府の立場は変わっていない。中国は引き続き日本を含む外資系企業の中国における合法的権益を法に従って守る。一部の日本のメディアや関係者の報道、説明、発言は事実と合致していない。」 http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/sgxw/t1148773.htm

同日、日本の官房長官は差押え事件に対して、不快感を示したと報道されています(毎日新聞電子版より)。

菅義偉官房長官は21日午前の記者会見で、中国の上海海事法院(裁判所)が1930年代の船舶貸借をめぐる損害賠償訴訟に絡み、商船三井所有の貨物船を差し押さえた問題について「政府としても極めて遺憾だ」と抗議した。政府は今後、外交ルートで中国当局に情報提供を求めるとともに、商船三井と連携して対策を検討する。

菅氏は「中国側の一連の対応は、日中共同声明(72年)に示された国交正常化の精神を根底から揺るがしかねない」と強調した。日中共同声明は戦時中の損害賠償について「中国は請求を放棄する」と定めており、船舶の差し押さえは共同声明の趣旨に反する。

差し押さえられた大型貨物船は、浙江省の港で出港できない状況になっているとみられる。菅氏によると、中国当局からの回答は「具体的に来ていない」という。

中国では今年3月、戦時中に強制連行された中国人元労働者が、日本企業を相手取った損害賠償訴訟が受理されたばかり。中国当局が船舶の差し押さえという具体的な措置を取ったことで、日本企業が中国で保有する資産を差し押さえられる懸念が強まる。菅氏は「中国でビジネスを展開する日本企業に対し、萎縮効果を生むことになりかねない」と指摘。「深く憂慮し、中国側に適切な対応を求める」と語った。


論争点としては、第一に今回の民事事件の対象が先の戦争によって生じたものかどうかですね。該当する日中共同声明は「中華人民共和国政府は、中日両国国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する。」と謳っており、戦争賠償の意味が問題となります。国際法上は明確な定義があるのでしょうか?庵主は専門ではないので知りません。

この事件の第一審判決が出た2007年は日中関係は比較的安定していた時期(第一次安倍内閣、福田康夫内閣)であり、少なくとも中国サイドの本件に対する考え方は戦争賠償問題ではないという点で一貫しているようです。
むしろ日本政府はこの事件を知っていたとするなら、判決当時にコメントされるべき問題でしょうし、知らなかったとすると情報収集能力の問題になってしまいます。

債権回収屋の考えとすると、交渉がデットロックになったとき、交渉が決裂するまでは、執行しない旨の約束をしていない限り、交渉術として執行の申し立てをするというのは違和感はありません。

商船三井はいきなりの執行と言っていますが、相手方と何か約束があったのでしょうか?

そうでなければ、大企業のいうセリフではないような気がします。

森川伸吾弁護士の見解「中国の「船差し押さえ」は単なる「執行」の問題!? 商船三井事件をどう見るか? 」もいきなり説ではないとしています。

ただし、日中関係が順調なら裁判所が執行の決定を出したかの疑問は残りますね。




Posted on 2014/04/24 Thu. 16:10 [edit]

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上海での船舶差押えは政治問題なのか? <前篇> 

研究室の庵主は、先週以来急ぎの原稿に追われていたので、ブログの更新なく1週間ばかりたってしまいました。

昨夜のうちに原稿データも送信し、今日の授業も無事終わったので、読めていなかった新聞などに目を通していました。この数日の記事で少し興味を引いたのは、上海海事法院による商船三井が所有・運航している鉄鉱石運搬船BAOSTEEL EMOTION号に対し船舶差押えを実施したとのニュースです。

庵主は昔商社の債権回収部門に勤務していましたが、景気が良かったせいか、船舶差押えを経験していません。ただ、先輩から何度か話を聞いたことがあったせいか、今回のニュースを見て、ほお~と感じてしまいました。

そこで、日本の新聞に目を通しつつ、上海海事法院のホームページを見ると、しっかりとプレスリリースされていました。タイトルは、上海海事法院が中威輪船公司による用船契約未払い代金及び権利侵害賠償事件に関し法に従って強制執行をした件の状況について(原文:上海海事法院依法强制执行“中威”租船合同欠款及侵权赔偿纠纷一案情况」)となっています。中国大使館もこのプレスリリースの日本語訳と思われるものを掲載しています(中国大使館による日本語訳)。

日本の新聞報道とはちょっと違うので、プレスリリースの内容をかいつまんで紹介したいと思います。

最初の訴訟は、1988年12月に、中威輪船公司ほか2名が商船三井に対し定期用船契約の未払い代金および不法行為に基づく損害賠償を求めた件(中威事件)と大陸実業株式有限公司の代表者の相続人らが商船三井に対し定期用船契約の未払代金および不法行為に基づく損害賠償を求めた件(大陸事件)の2件の訴訟であった。

上海海事法院は、2007年12月に、中威事件では商船三井に29億円の支払いを、大陸事件では947万米ドルの支払いを命じる判決を下した。中威事件では原告被告の両者が、大陸案件では商船三井が判決を不服として、上海市高級人民法院に上訴した。しかし、2010年8月に上訴が棄却され、また、最高人民法院による再審も認めらなかった。

判決確定後、支払いがなされなかったので、大陸事件の原告と中威事件の原告は、上海海事法院に対して強制執行の申し立てを行った。その一方で、両事件の原告と被告・商船三井は何回も和解交渉を行っていた。

大陸事件の原告とは、2013年2月に和解が成立したため、強制執行の申請は取り下げられ、同事件は強制執行が実際におこなわれることなく終了した。

中威事件の原告とは、双方の提示額に隔たりがあったため、和解が成立しなかったので、2013年12月に原告から和解協議不調を理由として、再度の執行の申し立てがあった。そして、今回の差し押さえに至る。


このプレスリリースの内容が正しいかどうかは別にして、いくつかのポイントをあげることができますね。

①訴訟提起は1988年であり、請求認容の一審判決は2007年に出ている。
②商船三井関連の事件は2件あり、そのうち1件は強制執行に至らずに和解で解決しており、強制執行(今回の差押え)に至ったのは和解が成立しなかった(成立しそうになかった)1件についてである。


①についていうと、上海海事法院はこの事件を放置していたと思われます(知り合いの弁護士によると、法律的に難しい事件や政治的に微妙な事件は放置されることがあったとのこと・・・)。それが2007年に何らかの理由で動きだしたと考えられます。次に、②については、なぜ直接関係のない別件について詳しくリリースしたかということを考えないといけません。

後編につづく・・・

Posted on 2014/04/23 Wed. 19:04 [edit]

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甲府のノラ-猫編7号 

今日からあんたの大学も新年度本格稼働だって?

こっちには関係ないにゃ~

ノラ7号

Posted on 2014/04/14 Mon. 15:15 [edit]

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山梨県下高校生への公開授業(2014) 

研究室のある梨大も来週から講義がはじまるので、その準備やら何やらで庵主もちゃんと登校しています。

ここ数日の甲府は昼は夏日(25℃)前後まであがる一方、朝は一桁の気温なので、一日のうちに20℃近い寒暖差にさらされています。寒暖さが県産果実にはよいのかもしれませんが、人間には厳しいです。

今日の南アルプス鳳凰三山方面の様子はコチラ↓ まだまだ白いですね。
20140411風景

昨日(?)、学部の事務から、今年も7月末から8月初めにかけて開催される「2014年度 山梨県下高校生への公開授業」のパンフレットが配布されました。講座自体は全学部で毎年やっているようなのですが、今年は庵主にもお役目が回ってきました。パンフレットは山梨県内の高等学校に配布しているようです。

公開講座に関してはコチラ↓のURLから
http://www.yamanashi.ac.jp/modules/open_campus/index.php?content_id=12#a-2

パンフレット(表紙だけ)はこんな感じ↓
DSC00305.jpg

高校生向けなので何の話をするかなと考えていたのですが、学部共通テーマが決められてしまっていたので、専門からはちょっと外れますが、知的財産法関係の話をすることにしました。いま考えているのは、先進国の製薬会社などが薬や遺伝子などの特許を盾にとって貧しい国・地域の人の生命・健康を脅かしているといわれることがありますが、その前提としての知的財産とは何かを知ってもらおうと思っています。
準備は、・・・・当分先ですね。

参加締め切りは6月中旬だそうです。高校学校単位で申し込みをするそうなので、お近くに興味のありそうな子がいる場合は、ひと声かけてあげて下さい。

Posted on 2014/04/11 Fri. 09:23 [edit]

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日経新聞学長アンケート 

今日は研究室のある学科で新入生ガイダンスがあり、教員自己紹介のため、スーツを着て登校しました。
新学期ということもあり、今日からブログタイトルも変更しました。

この週末は甲府を離れていたのですが、武田通りのサクラは週を超えることができたようです。

今日の武田通りの様子はコチラ↓ 武田三丁目あたりから武田神社方面。散りはじめの感じです。
20140407武田通り

来週からは新年度の講義も開始されるのですが、最近は講義のやり方もうるさくなりました。
月曜日は日本経済新聞も記事がないため、いろいろな特集が組まれています。そのひとつに、大学面というのがあり、毎週月曜日と木曜日の2回大学に関連した記事が掲載されています。

今日の大学面は、学長アンケートなるものがとりあげられていました。お決まりのグローバル人材やアクティブラーニングにどう取り組んでいるかの問いがあり、それらに対して前向きの学長の回答が出ていました。アクティブラーニング等についてはほぼ全ての大学で実施されているようです(98.5%)。

それとはまったく違う匿名の意見が2ちゃんねる(教員公募星取り表12連敗【法学編】)で展開されています。参考までにちょっとコピペすると・・・

571 :法の下の名無し:2014/04/05(土) 18:59:01.99 ID:
本も読めず、関心もなく、表の数字さえも読めず、
基礎学力の土台もできていないのに、
そういった能動的課題研究やPBLなど
お遊戯以上になりますか。

572 :法の下の名無し:2014/04/05(土) 20:35:03.45 ID:
一部の学生には効果があるかもしれませんが
やる気のない学生には全く効果がありません
まさに大人の幼稚園におけるお遊戯です

>基礎学力の土台もできていない
そのためスタディ・スキル教育といった
初歩の部分まで担当させられそうです

573 :法の下の名無し:2014/04/05(土) 20:37:32.42 ID:
俺もお遊戯講義には反対。そういうのは演習でやるべきだ。

いちいち講義でプレゼンやディスカッションをしていたのでは、
法学の教科書を一通り終えることはできないだろう。

大学のゆとり化が進む。

574 :法の下の名無し:2014/04/05(土) 20:40:22.66 ID:
そういうのは、一定の知識や技能をきっちり身につけた学生を対象に
施してこそはじめて教育効果があるのよ。
調理器具の使い方も、食材の見分け方も、下ごしらえの仕方も知らない奴に、
いきなり料理を作らせるようなもんだ。


いろいろなところから話を聞いている実感としては、学長アンケートの結果より2ちゃんねるの方が核心をついているようです。

Posted on 2014/04/07 Mon. 18:10 [edit]

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続・信玄公祭りはサクラ満開? 

今日の研究室の庵主は原稿仕上げのため、朝早くから大学に登校しています。

昨日の記事で武田通りのサクラは5分咲きくらいで、週末の信玄公祭りには満開になるかな、と書いていました。しかし、あれよあれよと満開状態に近づいています。

信玄公祭りのときは、きっと花吹雪が舞っていると思います。

今朝の武田通りの様子はコチラ↓ 7分は超えているかも・・・
20140402武田通り

Posted on 2014/04/02 Wed. 09:47 [edit]

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信玄公祭りはサクラ満開? 

今日から新年度です。山梨大学の入学式は来週8日なのですが(庵主は出席しない予定です)、既に新入生歓迎行事が始まっているようで、それらしき人々を見かけます。

新入学の時期に合わせて、武田通りサクラも少しずつ満開に近づいてきているようです。

梨大武田西キャンパス南門あたりのサクラの様子はコチラ↓ 5分咲きくらいでしょうか?
20140401サクラ

この調子だと、週末の信玄公祭りのまでには満開になっていると思います。

信玄公祭りURL→ http://www.yamanashi-kankou.jp/shingen/ 

お祭り的には好好な状況ですね。ただし、庵主はこの週末は奈良桜井の大神神社にお参りする予定なので、2年連続、信玄公祭りの時に甲府に不在です。まあ、そのうち見学する機会もあるでしょう・

一方、研究室から見える南アルプスはまだまだ雪に覆われています。関西人の庵主にとって、サクラと雪山というのは北国だな、という感覚があります。今年の大雪からすると、山梨も長野・新潟同様北国になってしまったのかもしれません。

最後に、研究室からの見える南アルプスはコチラ↓ なんか定点写真のようになっちゃいました・・・
20140331風景


Posted on 2014/04/01 Tue. 08:59 [edit]

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