山梨県民コミュニティカレッジ 

研究室の庵主は、昨夜「県民コミュニティカレッジ」という市民講座でお話をする機会がありました。
この講座は、山梨県内の大学の連携組織である大学コンソーシアムやまなしが主催し、研究室のある梨大だけでなく県内各大学で実施されています。

今回の講座では、受講生の大半が第2の人生の世代の方だったので、同僚の法学の先生とも相談して、同僚の先生が高齢者問題と密接に関係する消費者法の問題、庵主が当事者になりやすい、あるいは近親者から相談を受ける可能性のある個人保証の問題を解説することにしました。

庵主のPPTの表紙はこんな感じ↓
タイトル画

夜7時から9時までの2時間でしたが、みなさん熱心に聴講され、質問も出して頂きました。

一緒に聴講していた学部学生(2年生)に後で聞いてみると、質問の内容が難しかったと言っていたので、それは社会経験の差だよと解説しておきました。こちらもいろいろと勉強になりました。

申し訳なかったのは、法律は地域の特性に関する話がしづらいということで、山梨県民カレッジではなかったことです。これは、講義の最初に同僚の先生も庵主もお断りしたのですが、民事に関する実定法学(具体的な法律に関する法学)上仕方ないとはいえ、申し訳ないところです。

庵主的には山梨ネタ(の種)がないことはないのですが、調査・研究が進んでないので、機会を見て発表できればと思っています。
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Posted on 2013/10/31 Thu. 13:51 [edit]

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甲府のノラ-猫編3号 

べーだにゃ!

ノラ3号

研究室のある甲府も朝夕肌寒くなったきました。
今日は、授業用PPTのアップやら、昨日明治大学図書館がコピーしてきた資料の整理やら、明日の県民コミュニティカレッジの準備やら、ちょっとバタバタしてます。段取りが悪いとノラにもバカにされ・・・

Posted on 2013/10/29 Tue. 09:53 [edit]

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神田古本まつりに行きました 

研究室の庵主は、神田神保町の神田古本まつりに行きました。

駿河台下の八木書店前あたりの様子↓
DSC00091.jpg

古本3冊ほど買いました。買った本↓
DSC00090.jpg

仕事(研究)、趣味、郷土愛の三色盛りです。
明日まで明治大学図書館で調べ物をしています。

Posted on 2013/10/27 Sun. 16:05 [edit]

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阪急阪神ホテルズの「火に油」会見? 

甲府はまだ雨が降り出していません。研究室の庵主は雑用をして、早めに帰宅ができるよう、早めの登校をしています。

さて、昨日からテレビのニュースでは、阪急・阪神ホテルズの社長の記者会見の模様が繰り返し報じられています。その一方、朝刊の扱いは、社会面にチョロっとした記事が出ているだけです。

記者会見そのものは3時間にも及んだようで、ニュース用に編集された一部を見ただけでコメントするのは良くないのですが、庵主の印象は、テレビで繰り返される映像は、言い逃れ、開き直りをしているような、ホテル側の印象を悪くするようなものものが多かったです。
まず、社長の仏頂面です。もともとそのようなお顔なのかもしれませんが、テレビ的にはちょっと辛いものがありました。しかも、切り取られた画面には、偽装ではなく(故意はない?)、単純なミスであること、部下や仕入業者が悪いんだというようなニュアンスの発言がてんこ盛りでした。
テレビメディアに悪意があるとすると、狙い道りの映像が撮れたので、新聞に比べて扱いが大きかったのかもしれません。

一方、今回のメニュー表示について、消費者庁は景品表示法違反のおそれがあるとみているとの報道もあります。今回の表示は「優良誤認」(不当景品類及び不当表示防止法4条1項1号)に該当するおそれがあると考えているのでしょうか。もし優良誤認であれば、是正や再発防止のための措置命令や指示が発せられることになります。

条文はコチラ↓

第4条  事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。
     一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの



先の会見で経営陣が、「認識不足」「部門間の提携不足」が原因であり、誤表示であって偽装と繰り返し述べたのは、上記法令に違反していないということを強調したかったのでしょう。

しかし、認識不足や連携不足にしても、ホテルマンとしての能力がなかったと自ら言っているようなものであり、プロとしては恥ずべきことで、一流?ホテルとしてのレベルに達していないと批判されても仕方ありません。社長の仏頂面と合わせて、顧客や一般消費者の納得やお許しを頂ける記者会見の内容ではなく、逆に火に油を注ぎ、批判が強くなりそうなものでした。

阪急阪神クラスなら、記者会見は広報や法律の専門家のアドバイスを受けて実施しているはずなのですが、目先の対応にとらわれた戦術であったと思わざるをえません。スタートがいまひとつだったので、今後どのような挽回策を講じるとしても、大変でしょう。

庵主は関西在住が長かったので、お姐ちゃんを誘って、阪急ホテルインターナショナルのカフェや新阪急ホテルの地下のカレー屋(本当はバーだったかな?)に行くことがありました。一日も早い、再出発を望みます。

Posted on 2013/10/25 Fri. 09:02 [edit]

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小学校で英語を正式科目に! 

研究室のある甲府はまだ雨が降り出していません。その隙をついて登校してます。

さて、新聞報道によると、文部科学省は小学校での英語の授業を3年生からはじめ、5年生から正式科目にする方向で検討しているようです。いわゆるグローバル化の一環なのでしょう。

外国(英語圏)の文化の理解するための基礎である英語に早くから親しむということは良いことだと思います。一方、日本語での論証・説得・説明が必要な法学を教えている庵主としては、国語力育成の観点からはどうなのか、教育学者の検証を求めたいところです。

むしろ問題は、正式科目にするかどうかです。
正式科目にするメリットとしては、教科書や教材が無償にできるということがあるようですが、ディメリットとしてはテストなどで評価しなければならないことです。
小学生でも大学生でもテストが好きな子供たちは少数派でしょうし、ましてや評価されることによって、英語に対する苦手意識や拒絶反応、落ちこぼれが生まれてくるような懸念があります。
釧路でロシア語を使う商店のおばちゃんのように、外国語は必要性や興味があればある程度は身につくものなので、将来国際社会に打って出る子供たちはプラスαの学習をしてもらうとして、多くの子供たちには興味を持ってもらうことが大切だと思います。その意味でも正式科目化は疑問符がつきます。

大学でもあいかわらず、英語での授業を求める雰囲気があり、折に触れてこの話が出てきます。
庵主は学科長(理系出身の方です)に機会があれば法学(研究者)は英語が第一外国語ではありませんよと吹き込んでいます。最近もFDに関する打ち合わせで、そのような話題が出て、法学の研究者も学部生時代は別として、研究者を選んだ段階で、第一外国語を何にするのか決まりますと説明しておきました。
研究室のある学科にいる法学系教員も、中国語やフランス語が第一外国語です(ドイツ語がいないのが法学としてはいまいちかも・・・)。

実際法科大学院を修了した後、裁判官や弁護士などの法曹の道ではなく、研究者の道に進んだ人たちがドイツ語やフランス語で苦労したという話をよく聞きます。
庵主は、そんな人たちには、英米法の影響の強い商法・会社法、信託法や金融法を専攻すれば、英語でokだったのにね、と冗談めかして言っています。

社会では何が何でも英語ではないのですけどね。

Posted on 2013/10/24 Thu. 09:51 [edit]

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甲府のノラ-猫編2号 

お前、見てんじゃねえにゃ!

ノラ2号

研究室の庵主は、来週の県民コミュニティカレッジのレジュメの提出期限と科学学術研究費申請書の学内提出期限が迫っており、通常の記事は勝手にお休みです。猫にも睨まれています。

平成25年(2013年)度コミュニティカレッジの宣伝URLはこちら↓
http://www.yamanashi.ac.jp/modules/extension_courses/index.php?content_id=4

Posted on 2013/10/23 Wed. 14:13 [edit]

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末は博士か大臣か-博士号の誘惑 

研究室のある甲府も、ダブル台風の片割れ台風27号の前触れなのか、低い雲がたれこめています。

研究室から見るとこんな感じ↓ 南アルプスの山々の山頂は隠れています。
低い雲

さて、今朝の朝日新聞朝刊(東京本社13版)社会面に、早稲田大学大学院が中国人留学生に授与した博士号の学位を取り消したというベタ記事が出ていました。大学の発表によると、問題のA氏は2010年に現代中国憲法に関する論文で博士(公共経営)の学位を取得しましたが、この論文には少なくとも64か所の不適切な引用があったとのことです。

朝一緒になった中国法に詳しい同僚の先生に本件の話をしてましたが、同僚の先生曰く、この論文は知っており、概要は見たが、興味がなかったので本文読んでいない、読んでいたらどうだったかな、とのことでした。

博士号について、最近他大学の先生との宴会の席で話題に出ていたところなので、ちょいっと興味を引きました。
その宴席での話は、庵主が法学の博士号を持っていないので、論文博士を取得するかというところから始まりました。そうすると、他の先生方(みなの年齢は庵主も含め中年オヤジくらい)を交え、法学の世界でも博士号が最近インフレ傾向にあるねとか、それは留学生に簡単に博士号を授与しているものねとか、社会人院生にも簡単に出すよとか、留学生や社会人はお客さんだからお土産がいるんだよとか、だからないよりまし程度だとか、と話が展開しておりました。

最近の若い法学研究者(の卵を含む)は博士号を持っていることが少なくないので、研究者・教員になるためにはどうしても博士号は取得しておきたいでしょう。特に、知り合いの中国人の研究者に言わせると、中国では博士号を中国国内の大学で取得しても評価されず、外国の大学で取得していないと評価されないとのことなので、中国人留学生であったA氏がどのような進路を希望していたのかわかりませんが、一層の焦りがあったのかもしれません。

先ほどの宴席では、社会人博士についても、ある先生がぼやいていました。それは、本来研究者になる予定ではなく、企業や役所に戻って研究の成果を生かしてもらうことを前提として社会人に博士号を授与しているのに、研究者になれる(なりたい)と誤解する人がいるんだよなあ、と。
庵主もその昔社会人大学院に行ったことがあるので、研究職の大学院との学問のレベル・量の違いを実感し、学位をもらっても安易な道ではないことを肌感覚でわかっているつもりです。しかし、そのような狙いで入学する人や甘い幻想を否定しない先生がいることも事実です。一方で、大学に職を得た人もあることも事実です。

かつては大学(東京大学だけを指しているのかな)に行けば、末は博士か大臣かといわれ、出世街道に入ったとされました。ところが、博士の方は手が届きやすくなったため、あちらこちらの人を誘惑してしまっているようです。

Posted on 2013/10/22 Tue. 13:28 [edit]

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甲府のノラ―猫編1号 

お前、誰だにゃん?

ノラ1

研究室は庵主は先週末から大阪・東京の研究会&懇親会をハシゴし、今日もまだ講義の準備やらで記事を書く間がないので、甲府のノラが代わりにお詫びします。

Posted on 2013/10/21 Mon. 15:04 [edit]

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女好きの社長の場合は 

研究室の庵主は、10年に1回とされる大型台風26号の影響で登校を見合わせています。
大学の講義も臨時休講になりそうです。

さて、昨日はコーナン商事の社長をめぐる報道についてコメントをしました。この疑惑に関する新聞記事を見て、庵主は、企業勤務時代に中小企業向けの与信管理をしていたオジサン(当時の庵主から見て・・・。今は庵主がオジサン)から聞いた話を思い出しました。
 ※注:与信管理=取引の相手先に対していくらまで、どんな条件でお金を貸したり、商品を掛け売りできるかをチェックする業務。

オジサン曰く、与信先の社長がお酒やゴルフが好きでも会社を傾けることは少ないが、女好きは会社を傾ける、でした。飲む・打つ・買うについて、もう少し詳しく説明しましょう。

●お酒が好きな社長。
 いくらお酒が好きでも、会社の経営を揺るがすほど会社のお金で飲むのは無理。ただし、体を壊すおそれがあるので、後継者がいない会社は注意が必要。
●証券等の投資が好きな社長
 証券等の金融投資は、ある意味バクチなので、会社のお金を際限なくつぎ込むおそれがあり、要注意。金融投資でなくても、計画の甘い事業投資も問題。
●若い女(男)が好きな社長
 まず間違えなく会社のお金をつぎ込む。マンション、宝飾品、海外旅行・・・とお金は結構かかるし、彼女(彼氏)が事業を始めたいと言い出すと、その事業により会社に多額の不良債権が発生することも多い。英雄色を好むというが、会社が潰れれば元も子もない。

異性にモテたいとか、異性と・・・とかは、仕事を頑張る動機のひとつにはなるのですが、中小企業の社長の場合、社長の性欲は会社の存立に影響を与える問題になるんですね。

Posted on 2013/10/16 Wed. 07:16 [edit]

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コーナン商事の分かりやすい不祥事? 

研究室の庵主は、大型台風の襲来前に関西から甲府に無事戻ってきました。

この連休中に非常に分かりやすい不祥事と思われる事例が新聞に載っていました。
10月12日の日本経済新聞朝刊(大阪本社13版)の社会面によると、関西系ホームセンター大手のコーナン商事株式会社(同社HPのURLは→ http://www.hc-kohnan.com/index.html)の社長(1929年生)が、同社の女性取締役(1963年生?)が実質経営する不動産会社との間で取締役会の承認を得ないまま土地賃貸借契約を結び、会社は月額2千万円の賃料総額1億円の賃料を支払った疑いがあるとのことです。また、同記事では、①上記土地の購入資金は社長が個人的に貸与した、②上海のマンション購入代金も社長が贈与し、かつ、このマンションをコーナンの上海事務所として賃料と管理費を支払っていたなどとも報じられています。

会社法では、取締役会を設置している会社の場合、リスクの大きい取引や取締役と会社の会社の利益が相反するおそれのある取引を行う場合、取締役会の承認が必要とされています。利益相反取引については、会社法は次のような手続的な規定をおいています。
○第356条 取締役は、次に掲げる場合には、株主総会において、当該取引につき重要な事実を開示し、
      その承認を受けなければならない。
      一 <略>
      二 取締役が自己又は第三者のために株式会社と取引をしようとするとき。
      三 株式会社が取締役の債務を保証することその他取締役以外の者との間において株式会
        社と当該取締役との利益が相反する取引をしようとするとき。
   2 民法第百八条 の規定は、前項の承認を受けた同項第二号の取引については、適用しない。
○第365条  取締役会設置会社における第三百五十六条の規定の適用については、同条第一項中「株主
      総会」とあるのは、「取締役会」とする。
   2  取締役会設置会社においては、第三百五十六条第一項各号の取引をした取締役は、当該取
      引後、遅滞なく、当該取引についての重要な事実を取締役会に報告しなければならない。

どこが問題なのでしょうか?
新聞からはいまひとつはっきりしませんが、可能性としては2つあると思われます。
まず、女性取締役が実質的に経営する会社との取引であり、上記356条1項2号の取引に該当しているとされるおそれです。
2つめは、会社の内規で今回の賃貸借取引を取締役会の承認事項としていた場合です。ただ、コーナン商事は一部上場企業であって、総資産2200億円(平成25年2月末)なので、年間2千万円くらいの賃料は大したことはないかもしれません。

第三者委員会を設置して調査するようなので、そのあたりを含めていずれ発表されると思われます。ただ、犯罪の陰に女(男)あり、ではないですが、男女関係があったかどうかは別としても、女性取締役が絡んでいることで、ある意味人間臭い、法令違反(とするとそ)の誘惑を想像できる事例でしょう。

中小企業の社長ならそれほど問題にならなかったと思いますが、コーナン商事は上場企業であり、その意味でわきが甘いとしか言いようがありません。

庵主の専門は民法なのですが、企業経験者で、商法関連の業績があったということで商法系の科目も担当して(させられて?)います。こんな分かりよい事案があると講義をする上では助かります。

Posted on 2013/10/15 Tue. 14:52 [edit]

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私法学会に行っていました 

研究室の庵主は、私法学会出席のため金曜日から今日まで京都に行っていました。

金曜日にちょっと早めに入り、母校の京都大学に寄ってきました。ただ、京都の暑さに耐え切れず、銀閣寺キャンディー店でミクルキャンディー(アイス)1本百円を買い食いしてしまいました。写真が無料ブログの容量超えで、アップできません・・・。代わりに食べログのURLを貼り付けておきます。
http://tabelog.com/kyoto/A2603/A260302/26001864/
そのほかfc2ブログにもたくさん記事が出ていますね。
たとえば、http://genpi215.blog33.fc2.com/blog-entry-1083.html

今回の私法学会は、私法系=民法、商法、民事訴訟法関係の研究者や実務家が属する日本最大の学会です。毎年秋に2日間にわたって行われます。大体、東京→関西→東京→地方の順番で行われ、今年は京都産業大学が開催校でした。

学会のスケジュールは、通例として、
1日目 研究報告とワークショップ
2日目 シンポジウム
となっています。

研究報告は、若手の学者さん(だいたい大学の准教授・専任講師クラス=30歳前後くらいまで)が全国お披露目のために登壇されます。庵主も朝から報告を聞いていましたが、みなさん熱心に報告されいました。

最近の私法の研究では、実社会にどのように還元されるかということが以前以上に問題となっており、報告された若手の先生へもそのあたりの質問が飛ばされておりました。
研究者としての基礎を固めている段階の人たちには報告された研究と実社会とのつながりはこれから期待、ということで見守ってあげてくださいね。
    
[20:45追記]
研究者の場合も、サラリーマンと同じように、宴席でいろいろな方と知り合う、あるいは旧知の人たちと情報を交換するということが行われます。多くの学会では、学会終了後懇親会なるものが開催され、そこに参加して人脈を広げることがあります。

庵主の同僚、特に理系の先生方は、このあたりを非常に重視し、研究を進めていくためには、学会は昼も夜も大事だとおっしゃいます。
ところで、この私法学会というのは参加者が多すぎて、懇親会は開かれません。その場合、同じ師匠の同門衆や関連領域の方々とグループを組んで夜の街に出かけていかれます。ちなみに、庵主は今回は完全に失礼態勢で、ちょっと京都の街を散策して帰りました。

大学の先生たちも普通の社会人です。

Posted on 2013/10/13 Sun. 16:23 [edit]

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みずほFGの蹉跌、誰かの飯のタネ 

今日の庵主は、朝から来週の研究会報告のための出張申請手続をしておりました。
まあ、面倒臭いこと。過去にどこかの大学で悪いことをした人がいるのかもしれませんが、国内のちょっとした出張申請手続だけで人的資源の無駄遣いのような状況です。

さて、悪いことをした人といえば、次元は全く異なりますが、今朝の日本経済新聞と朝日新聞(庵主は教材になる記事があるかなと、最低限この2紙の朝刊には目を通すようにしています)の一面トップは、みずほファイナンスグループ(FG)の不適切取引についてでした。
今朝の報道の趣旨は、グループ会社のオリエントコーポレーションを通じた提携ローンに関して暴力団関係者への融資があり、それを頭取まで知っていたにもかかわらず、金融庁への報告や記者会見では事実と異なる説明をしていたというものです。

公表は遅い、悪い情報があとからあとからあとから出てくる、頭取は当事者という認識がないような会見を開いたりと、不祥事対応の悪い見本のような状況ですね。

みずほFG叩き自体には庵主は興味がないので、これは金融庁やマスコミに任せましょう。
庵主は、今回のみずほFGの対応が、企業の広報部門や法令順守(コンプライアンス)部門向けの出版物や研修のネタがてんこ盛りの状況であることに興味を覚えています。

庵主は、大学の法学教員ですし、また、企業の法務部門にも身を置いたことがあるので、企業が法令(規定はもちろん法の趣旨も)や社会倫理、商道徳を順守するのは当然だと思っていますが、コンプライアンス-この言葉にも違和感あり-を声高に叫ぶ風潮はあまり好きになりません。
ただし、コンプライアンスの重視による萎縮効果をいう人もいますが、庵主の抵抗感はちょっと違います。むしろ、法令などの順守を上から目線で主張される傾向にあること、特に刑罰や懲戒にからめて、一般予防主義的に語られることに抵抗感があるのです。
最近多くの組織で成果第一主義に立って従業員を鼓舞し、不適切行為を誘因する土壌を上から作っておきながら、外面を整えるためにコンプライアンスを叫んでいるのを見ると距離をおいてしまいます。

しかし、今回のみずほFGの一件が、コンプライアンスを叫ぶ人々(コンプライアンス・マフィアかな?)の飯のタネになると思うと、あ~冷める・・・

Posted on 2013/10/09 Wed. 11:25 [edit]

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ふなっしーの憂鬱 

昨日の甲府は最高気温が30度を超えましたが、山から下りてくる風は秋のさわやかな風でした。
今日は、今週の講義用パワーポイントファイルのアップと校内清掃活動があるので、ちゃんと登校しています。

さて、今朝の日本経済新聞(東洋本社、12版)地域総合欄のコラムに面白い記事が出ていました。最近テレビでもよく見る千葉県船橋市のゆるキャラ「ふなっしー」が非公認キャラであり、いろいろもどかしいことが起こっているとの内容でした。

ふなっしー↓ 船橋の梨?
絶好の花見日よりだったなっし-ヾ-ノ[1]
http://terawarosu.jimdo.com/ふなっしー劇場/ふなっしー劇場-3/」より

同記事によると、地元スーパーのホームページには「船橋市にある本店以外の全店での販売になります」とされているとのことです。これはランドロームというスーパーがふなっしー柄の箱に入った船橋産梨についての告知でした(同社HP)。なぜ、このような取扱いになったかというと、地元農家から普通の箱入りの梨が売れなくなるとのクレームを恐れたことによると報じています。

ところで、ふなっしー側では、ゆるキャラサミットの出場を目指して、船橋市の公認を得ようとしたことがあったようですが、市役所でたらい回しにされて、断られたとのことです。この点について、同記事では、ある市職員の談話として、「公認するにはどうしても市民からの公募や(市民から意見を募る)パブリックコメントといった手続きが必要となる」ということを公認できなかった理由の一つにに挙げていました。

人気も出てきたし、固いことをいわずにさっさと公認してやれよ、という意見があるかもしれませんね。しかし、多くの人の意見を聞き、あるいは意見を述べる機会を与えられ、決めてゆくというのが民主主義の基本なので、市役所の言い分を一方的に責めることはできません。民主主義は非効率的・非経済的なものなのです。
それでも独裁制などよりはましな制度として採用してきたのです。

最近の日本の社会は効率性や経済性を重視し、あるいはこれを実現している企業統治モデルを政府、自治体、大学とどこにでもあてはめようとする動きがあります。果たしてそれが妥当なのか、大いに疑問のあるところです。

庵主も元船橋市民(前々職の時)なので、この人気キャラを市民のために生かせるよう、市役所としてもちょいっと努力してみることを期待します。

Posted on 2013/10/07 Mon. 09:36 [edit]

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弁護士とは信頼できる人物なのか? 

研究室のある山梨大学甲府キャンパスでもキンモクセイの花の香りがする季節になりました。

今日は、科研費(科学学術研究費)という競争的研究費の申請書の原稿を提出するため、朝から来ています。どこの大学も国からの補助金が減らされているので、競争的資金の獲得に躍起になっており、教員も資金獲得のためお尻をたたかれています。庵主の知り合いの企業出身の大学教員には、科研費の申請はしないという方も多かったので、最初は違和感がありました。

さて、今朝の日本経済新聞朝刊13版の三面トップに、東京弁護士会所属の80歳の弁護士が詐欺容疑で捕まったという記事が出ていました。被害会社のことは多少知っているので、興味を引いた次第です。

庵主は、企業在職中もいろいろな弁護士さんとやりとりがありましたし、京都大学法学部からの知り合いで弁護士になった仲間も少なくありません。庵主と接点のあった弁護士さんの多くは、人格的にも、職業能力的にも、信頼に足る人たちでした(彼らの下半身の人格は知りません。そういえば、下半身には人格や知性はない、と誰かが言っていたような記憶もありますね・・・)。

弁護士法という法律は、弁護士の使命として、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」(同法1条1項)、「弁護士は、前項の使命に基づき、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。」(同項2項)を定めています。また、職責の根本基準として、「常に、深い教養の保持と高い品位の陶やに努め」(同法2条)ともされています。

しかし、多くの弁護士がいれば、いろんな人がいるもので、不適切な行為があったり、今回のように犯罪に手を染める人もいるわけです。

庵主は、知り合いの弁護士事務所や図書館に行くと、日本弁護士連合会の機関紙「自由と正義」という雑誌をよく立ち読みします。特に、この雑誌に掲載されている懲戒処分公告を必ず見ています。この公告には、所属弁護士に対する弁護士会の懲戒処分の内容が記載されています。
数を数えたわけではないのですが、一番多い懲戒事由は依頼案件の放置や遅滞だったとの印象です(京大時代の知り合いが対象となっていたこともありました!)が、まれに横領や今回のような詐欺に加担したことが懲戒事由になっています。
日本弁士連合会の資料によると、毎年100件弱の懲戒処分があるようなので、この懲戒情報を集めて、検索可能に整理しているサイト(弁護士懲戒処分検索センター、URL:http://shyster.sakura.ne.jp/)までできています。

しばしば地位が人を作るいいますが、これは衣食足りて礼節を知ることができる状態にある場合、たとえば、官公庁や大手企業の場合にのみあてはまるだけかもしれません。確かに、億単位の収入のある弁護士さんもいるようですが、一方生活保護受給基準以下の収入しかない弁護士さんもいるようです。また、ほとんどの弁護士さんは個人事業主で、外部からの経済的支えがない状態なので、お金に困れば・・・、となるかもしれません。現在の状況だと、必ずしも、弁護士という地位が人は作れませんよね・

庵主が、日常的に弁護士と付き合いのない人に助言する場合、
1.弁護士といっても能力はまちまちなので、弁護士というだけでその説明や主張を鵜呑みにするな!
2.全ての弁護士が相応の人格者であるとか、正義の味方であるとは思うな!
と言ってきました。

周りの弁護士さんはどうですか?

Posted on 2013/10/04 Fri. 10:50 [edit]

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伊勢神宮の「遷御の儀」雑感 

研究室の庵主は今日から後期の授業が始まります。
そのため久しぶりにスーツを着て登校しています。同僚の先生方は、理系の先生が多数派ということもあり、スーツを着ている人は多くはありません。他大学を知っているある事務職員の人は、法学教員はスーツが多いですねと言っておられましたが、そんな印象もあるのですね。

さて、昨夜は20年に一度の伊勢神宮の「遷御の儀」があり、大神様がお社を移られました。朝からテレビでバンバン放送していたので、ご覧になった方も多いかもしれません。

先月20日に参拝した時の内宮正殿登り口↓。結構ピンぼけorg
内宮
大神さまはこの屋根のある登り口側のお社に移られました。木の間から鳥居が見ていますね。
庵主は寺社仏閣を撮影するときは、仁義を切りますが、今回は仁義を切り&正面から写さないようにしました。普通の人でも、赤の他人から正面の写真を撮られるなんていまひとつですものね。それに内宮の大神様は女性神ですし・・・

ところで、この儀式には一般の方は参加できず、特別奉拝の許しを受けた人のみが参列されています。その中で安倍首相を含めた5人の閣僚が参列したそうです。政府としては、今回は「私人」としての参列なので、政教分離原則(憲法89条。条文は→※へ)に抵触しないとの立場だそうです。
庵主が昔勉強した憲法の知識からすると、限界事例(違法と適法のギリギリの事例)のような気がします。まあ、このあたりの議論は憲法の先生の意見を聞いた方がよいので、深入りはさけましょう。

 ※憲法89条「公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。 」

遷宮には、古い建築技術を承継できるというような意義が語られたりしますが、庵主的には再生儀礼としても興味のあるところです。弱ってきた魂を新しくすることによって、再び力を取り戻すというように、お社を新しくしているのでしょう。
もし人間の肉体も新調できるなら、庵主は何を交換してもらおうかな。現在の仕事柄なら脳なんでしょうが、・・・と、いろいろ衰えているもんな。

Posted on 2013/10/03 Thu. 13:25 [edit]

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不適切な論文とコピペ 

今日の甲府は朝から雨が降り出しました。研究室からいつもは見える南アルプスも曇って見えません。
研究室の庵主は9時から会議があるので、早めに出てきています。

さて、最近新聞やテレビでは、高血圧治療薬ディオバンの臨床研究データ操作にからんで不適切(不正)論文の問題が報じられています。不適切研究だからというよりも、薬という人の健康や健康保険の公的支出にからむ問題なので、メディアの取り上げ方も大きいのだと思います。

一方、庵主の専門である法学の世界では、不適切な研究や論文という問題があまり生じていません。
この理由は、研究費を不正支出しようにも、装置購入などはあまりなく、研究費そのものが理系に比べて多くなかったり、データを改竄しようにも、調査データが研究の死命を制する分野が限られていたりするからです。

法学を含む社会科学の領域において不正があるとすると、せいぜい他人の論文・著作の盗用ですが、盗用した論文を公表してしまうと、必ずどこかの誰かが気づくので、モラルや遵法精神以前の問題として、そんな危ない橋を渡る研究者はほとんどいません。

ところで、学生に目を向けると、レポート試験等でのコピペの問題があります。
インターネット上の記事をマウスやパネルの操作だけで張り付けていって、レポートを完成させて提出するという手法ですが、各大学で問題になっており、対策のために判別ソフトまで存在しているようです(ググってみると「コピペルナー」なる商品が出てきました)。庵主も実際にそのような問題を耳にしたこともあります。

しかし、司法試験の内容も変わり、少なくなったのかもしれませんが、かつては論文式の受験勉強として論証ブロックという一つの論点に対する簡潔な解答例文を丸暗記するということが行われていました。実際、司法試験の採点をしたことのある先生に聞くと、丸暗記の論証ブロックかどうかは答案を見りゃ分かるし、楽しくない答案だとよと苦々しくおっしゃっていました。自分自身の考えや言葉を使っていないという点では問題があるのでしょう。

ただ、学習は先人の模倣から始まるということを考えると、丸暗記や丸写しというは「学部学生」に対する批判としては必ずしも該当しません。法学のような学問は先人の業績を基礎として進んでいるわけですから、天才でもない限り、基礎のない身に対して、創造的に考えろ!独自性を身につけろ!と言っても無理・無意味なことであり、そんなことは博士課程に進むか、実務に入ってから習得すればよいことだと思います。

そのため、模倣にすらならないコピペは学習効果上評価できませんせんが、丸暗記&丸写しは一定の評価を与えても良いと考えています。庵主は現在レポート試験を課していませんが、同僚の先生はレポートは手書きに限るとしておられます。手で書けば、丸暗記までゆかなくても、少しは記憶に残りますものね。

Posted on 2013/10/01 Tue. 10:19 [edit]

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