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県内のもめごと 

研究室のある甲府も、寒い日より暖かい日が増えてきました。
いよいよ春近し、花粉は盛んに飛びにけりです。

今朝の南アルプスの様子↓ お山は雲にかくれています。
20210305風景

さて、最近研究室のある山梨で、地元的には大きな訴訟事件が発生しました。
山中湖畔の別荘地をめぐり、所有者である山梨県と借主・転貸人である富士急行との争いで、今月1日、とうとう富士急行側が甲府地裁に県を相手取って訴訟を提起したとのことです。

全国紙の山梨版や県紙を見ていると、次のような見出し記事が出ていました。
〇山梨日日新聞1面 「富士急行 県を提訴 県有地賃借 契約確認を求める」
〇朝日新聞山梨面 「富士急行、県を提訴 県有地 賃借権の確認求め」
〇読売新聞山梨面 「県有地問題 富士急行が県を提訴 賃貸借契約有効を主張」
〇毎日新聞山梨面 「県有地問題 富士急が県提訴 賃借権確認などを求め」


見てみた新聞各紙↓ 忘れいていた新聞もありましたが、ご容赦を
20210302新聞

自民党系内部の政治色の強い案件のような気もしますが、とばっちりっが怖い のでその点は触れません。

法律問題的には、新聞紙面を見る限り、県と富士急行との土地賃貸借契約の有効性が一番の争点のようです。
原告である富士急行が有効であることの確認を求めるという、訴訟法でいうところの確認訴訟ということになります。

このような訴訟形式をとった理由としては、定期的な改定時期にを迎えるにあたって、県が2017年3月に更新されたとする賃貸借契約が「地方自治法に違反し、違反無効」(であると主張していることが理由のようです。

仮に地方自治法に違反するとして、そのことで直ちに賃貸借契約が無効なのかについて、議論のありうるところでしょうが、庵主は行政法の専門家ではないので、発言は控えさせていただきたいと思います。
ただ、契約を扱っている人間としては、県の主張はピンと来ません。

それより庵主が気になったのは、新聞の写真に富士急行側の弁護士として MIT法律事務所 という弁護士だけで500名近く所属している事務所の弁護士が写っていたことです。
県としてはなかなか手ごわい弁護士事務所を相手にしなければなりません。
双方の代理人弁護士がどのような戦略を立てているのか、聞こえてくる範囲で気にしていたいと思います。

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Posted on 2021/03/05 Fri. 13:40 [edit]

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民法における男女の取り扱いの違いを再確認 

研究室のある甲府も寒波でここ数日は真冬のような寒さです。
ただ、日差しは柔らかくなってきています。

今朝の南アルプスの様子↓ お山は雪が降ったのかな。
20210218風景

さて、新型コロナ感染症の新規感染者数が高止まりとは言いながら、数自体は減ってきているので、昨今の話題は東京五輪組織委員会会長の問題に移っているようです。
発言時代は前時代的なもので、認めがたいものではありますが、それは専門家の方にお任せして、今日は民法典に残る男女の違いを再確認しておきたいと思います。

現行民法上男女の違いは、以下の通り婚姻に関するいくつかの条項が残っています。

婚姻適齢(民法731条)
男は、十八歳に、女は、十六歳にならなければ、婚姻をすることができない。

〇再婚禁止期間(民法733条)
1 女は、前婚の解消又は取消しの日から起算して百日を経過した後でなければ、再婚をすることができない。
2 前項の規定は、次に掲げる場合には、適用しない。
  一 女が前婚の解消又は取消しの時に懐胎していなかった場合
  二 女が前婚の解消又は取消しの後に出産した場合

〇再婚禁止期間に違反した場合の効果(民法746条、773条)
条文省略


上記のうち婚姻適齢に関する民法731条は、成人年齢を18歳とする法律の成立により、来年2022年3月末日で男女とも18歳に統一されることが決まっています。
一方、再婚禁止期間に関する民法733条に関しては、現在行われている法制審議会民法(親子法制)部会から削除とする試案が提示されています。
そうすると、いずれ民法上には男女の違いを理由とする異なる取り扱いはなくなるでしょう。

しかし、条文上は中立であるにもかかわらず、実態としては男女の違いが出てしまっている条文が残っています。
すなわち、
夫婦同氏制度(民法750条)
です。

この制度についての論点は、「夫婦同氏 しか 認めない民法の規定は、両性の平等原則(憲法24条)等に違反するのではないか」であり、庵主はどちらかというと違憲説に好意的です。

なお、最近、「法学者・法曹による選択的夫婦別姓早期実現共同声明」というものが出され、庵主も賛同しました。
https://note.com/legal_scholars

Posted on 2021/02/18 Thu. 12:41 [edit]

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JR岡谷駅の謎石 

立春も過ぎ、暖かい日が出てきましたね。
研究室もある大学では、

今朝の南アルプスの様子↓ 少し霞んでいます。
20210208風景

さて、ちょっと前にあるSNS上で“JR岡谷駅(長野県岡谷市)の2・3番線ホームにある石の由来は何?”とする投稿を見かけました。
研究室の庵主も石の存在を知っていたので、この投稿に興味を持って、少しググってみたものの、その答えやヒントは見つかりませんでした。

そこで、研究室ブログの方にも載せておきたいと思います。

謎石はこれです↓ 何の変哲もないように見えますね。
岡谷駅謎石1

謎石、別方向からです↓ くぼみが特徴的です。
岡谷駅謎石2

春になって、新型コロナも一段したならば、もう少し調べてみたいと思います。
情報をお持ちの方は、ぜひご教示願います。

なお、3つ東京寄りの茅野駅(長野県茅野市)ホームの石(黒曜石)は由来が書いてあります。
茅野駅黒曜石

Posted on 2021/02/08 Mon. 10:51 [edit]

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刑事罰と行政罰 

研究室のある甲府は今日も寒い一日でした。
後期の授業はだいたい終わったものの、卒論提出がせまっており、学生対応でなかなか忙しくしています。

今朝の南アルプスの様子↓ 雪が積もっているようです。
20210129風景

さて、新型コロナ対策に関し、 感染症法 (正式名称:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の改正議論が国会で行われており、入院拒否の感染者に懲役刑を課すべきだとか喧しかったところ、昨日与党と立憲民主党との間で、刑事罰ではなく行政罰とすることで決着したとの報道がありました。

行政罰? 刑事罰?

法律を学習していない方には、刑事罰――たとえば、死刑!とか――はイメージできても、行政罰とかでてくると一体何のことやらわからないとなりますね。

そこで、まずは刑事罰。刑法には以下の規定があります。
(刑の種類)
第九条 死刑、懲役、禁錮こ、罰金、拘留及び科料を主刑とし、没収を付加刑とする。


刑事罰は、刑法やその他の法令の刑罰規定に基づく制裁であって、刑法総則の適用があり、刑事訴訟法の手続により課されるものです(と記憶)。前科者になるのはこの刑事罰の場合です。
これに対し、行政罰とは、秩序違反に関する形式犯などに対して課されるもので、刑法や刑事訴訟法の適用がなく、金銭罰である「過料」が課されます。

特に、刑事罰の「科料」と行政罰の「過料」はともに「かりょう」と読むのでなかなかややこしいところです。
前者を「とがりょう」、後者を「あやまちりょう」と呼んだりすることもあります。

ちなみに、それぞれの金額については、つぎのようにされています。
科料=千円以上一万円未満(刑法17条)
過料=各法令による。たとえば、会社法976条は登記を怠ったときは100万円以下の過料としています。 

日常生活にはどうでもよい知識化もしれませんね。

Posted on 2021/01/29 Fri. 17:52 [edit]

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がんばれ受験生!明日から大学入学共通試験 

先週末の寒波から少し落ち着き、研究室のある甲府も火曜日に積もった雪はほぼ消えました。

今朝の南アルプスの様子↓ 今日はかすみ気味
20210115風景

さて、明日から2日間、「大学入学共通試験第1日程」が始まります。
研究室のある大学でも準備をしています。

準備された立て看板↓ 下見の受験生もちらほら見ました。
20210115風景2

今年は大学入学センター試験から衣替えした 大学入学共通テスト となっています。
どう違うのか・・・英語の配点が変わった、時間の変更された科目がある・・・庵主としてはあまり詳しくありません。

しかも今年は、新型コロナ禍の影響で、明日から2日間の第1日程と30日からの第2日程が組まれています。
春の一斉休校で授業が遅れた受験生の救済で第2日程が設けられたものの、実際の出願者は報道によると全体の0.1%の800人弱とのことなので、多くの受験生は明日からの試験を受験します。

ということで、
がんばれ受験生!
今晩はゆっくり寝るように! 


Posted on 2021/01/15 Fri. 14:50 [edit]

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今日から2021年の登校開始です 

新年あけましておめでとうございます。

本日から研究室に登校して業務を開始しました(昨日まではボチボチですが下宿等で仕事はしていました)。
1週間ぶりの研究室は冷え冷えとしており、寒さに耐えながらの仕事始めです。

今朝の南アルプスの様子↓ お山の雪は増えたように見えますが、どうでしょう。
20210104風景

校舎の別の場所から見える富士山↓ 完全に逆光です。
20210104風景+

年初から新型コロナの感染状況も思わしくなく、厳しいスタートになりました。
このあと、みなさま方にとって良き年になってゆきますようにお祈り申し上げます。


Posted on 2021/01/04 Mon. 11:11 [edit]

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旧氏の通称使用 

土曜日ですが、研究会がZoomで行われるということで、登校しています。
今日が年内最後の登校になります。

昨日の朝の南アルプスの様子↓ 今日は登校が遅かったので、昨日の写真です。
20201225風景

さて、今朝の新聞に、旅券への旧姓併記の要件が緩和されたという記事がありました。
いわゆる旧姓の通称使用に関しては、平成27年12月16日の最高裁大法廷で、現在の夫婦同氏制度を合憲とする理由のうち、いわゆる許容性(人権制限がったとしても許容される理由・事情)として、次のようなものをあげていました。

「夫婦同氏制は,婚姻前の氏を通称として使用することまで許さないというものではなく,近時,婚姻前の氏を通称として使用することが社会的に広まっているところ,上記の不利益は,このような氏の通称使用が広まることにより一定程度は緩和され得るものである。」


この判決が出た直後に、最高裁はああ言っているけど、民間企業では進んでいるものの、公的書類ではほとんどないよね、と感じた記憶があります。

現在では少しづつ広がっているようです。
〇住民票・・・旧氏が記載されている戸籍謄抄本などの原本があれば旧姓を住民票に記載可。その他個人を証明するものが必要。マイナンバーカードや通知書にも付記される。
https://www.city.minato.tokyo.jp/shibamadochou/kyuuji.html (東京都港区の例。リンク張らず)
〇健康保険証・・・国民健康保険では、旧氏が併記されている現住所地の住民票で3か月以内のものか旧氏が併記されているマイナンバーカードを付して申請するそうです。
https://www.city.kita.tokyo.jp/kokuhonenkin/kurashi/hoken/kokuminnhoken/todokede/kyuuji.html (東京都北区)
〇運転免許証・・・東京都の場合、区市町村に旧姓(旧氏)の併記手続を行っていれば、申請できるようです。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/koshin/kyusei_hyoki.html (リンクさせていません)

しかし、別氏を求める理由がアイデンティティなどの人格権を根拠に主張されるにしたがって、旧氏も併記できるからいいだろうという理由はずれが生じていくことになってゆきます。
来年には最高裁大法廷で夫婦同氏規定(民法750条)についての審理がなされるとの報道もありました。

家族法では専門ではありませんが、見守りたいと思います。

新型コロナの感染拡大が続いておりますが、みなさまどうぞ良いお年をお迎えください。




Posted on 2020/12/26 Sat. 14:37 [edit]

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