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山梨峡東で亡霊成仏譚のある寺院(前編) 

研究室のある甲府も昨日から暖かい日が続いています。
国立大学は来週から一般入試のシーズンなので、体調維持に気が抜けません。

今朝の南アルプスの様子↓ 雪山登山をしている人もいるのかな。
2019021風景

今月初めくらいになるのですが、久々の「週末は山梨にいます」だったため、以前から気になっていた怨霊成仏譚のあるお寺にお参りしてきました。今回はその前編です。

今日は、謡曲「鵜飼」 のモデルにもなった成仏譚の伝わる、笛吹市市部にある 鵜飼山遠妙寺 です。

遠妙寺の入口です↓ 宗門川施餓鬼根本道場の石柱が見えますね。
遠妙寺

同寺の由緒(山梨県立図書館『甲斐国社記・寺記 第4巻』(1969)178頁より)には次のように書かれています。

元暦年間(1184~1985年)の平家滅亡のときに、平大納言時忠卿が伊沢郷(現在の笛吹市石和町)菊嶋に逃げてこられた。時忠卿は常に殺生を好んでいたので、法城寺観音寺という禅宗のお寺の寺領であり、殺生が厳禁されていた伊沢川で、毎夜忍んで鵜飼を行ったため、怒った寺僧により、文治年間(1185~89年)に川に沈められて殺されたのである。その怨霊はおよそ90年にわたって、鵜飼の姿となって、村人を悩ましていた。
永禄6年(1259年)に日蓮上人が伊沢郷を通りがかったところ、日も暮れ、雨が降ってきたので、一夜の宿りをもとめたものの、村人は誰一人として宿を貸す者がなかった。日蓮上人は仕方なく菊嶋のあたりで夜を明かしていたところ、鵜飼の亡霊が現れ、強化を求めたものの、時期が至らず、かなわなかった。
同年11月になって、日蓮上人は弟子の日朗上人と日向上人を連れて、道沿いにあったお堂に止まり、三日三晩経文を読誦し、また法華経一部八巻二十八品69,384字を石ひとつひとつに書き写して、水底に沈めたところ、衣冠を正した姿で現れた時忠卿の亡霊は法華経守護のご縁を得て成仏したと。

ところが、平時忠という人は、源平の合戦を生き抜き、能登で没したとされており、時忠卿の名を借りた日蓮上人の霊験譚となっています。

遠妙寺の本堂↓ 中は拝見できませんでした。
遠妙寺4

本堂の左手にある「鵜飼勘助」の供養塔↓ 勘助は石和鵜飼の祖ともいわれています。
遠妙寺2

境内にある「一字一石供養塔」と「鵜供養塔」↓ お寺には現在も字の書いた石7つが寺宝としてあるそうです。
遠妙寺3

日蓮上人は結構超能力者的なところがあったと伝わっているからか、現在でも法華経を奉持する行者さんがあちらこちらにいらっしゃいます。

<後編につづく>
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Posted on 2019/02/21 Thu. 13:43 [edit]

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山梨の妖怪--テン吊リオロシ 

記事を更新しない間に2月になってしまいました。早いですね。
研究室のある甲府では、昨夜から雪が降り始め、市街地でも朝方はうっすらと雪が積もっているところがありました。

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ おやまは前衛も含めて真っ白です。
20190201風景

先日都内の本屋でタイトルに惹かれて、1冊の本を衝動買いしてしまいました。
妖怪補遺々々(ヨウカイ ホイホイ) というタイトルです。

書影はコチラ↓ 一世代前の子供向けの本のような・・・
ようかいほいほい

妖怪蒐集家・怪奇作家の黒史郎氏が雑誌ムーの公式ウエブ「ムーPLUS」に連載したものが初出となっています。
雑誌ムーは、かつて●原●晃の空中浮揚を掲載したり、ちょっと怪しい超古代史や陰謀論を特集したりとさまざまな評価がされている雑誌ではありますが、今日はその点は棚に上げておきましょう。

さて、ヨウカイホイホイの中に載っていた山梨県の妖怪についてです。

山梨の怪異として、今日の記事タイトルの「 テン吊リオロシ 」が紹介されています。
俳優の土屋嘉男氏は、その著書『思い出株式会社』で、山梨にいた小学生時代の話として次のような話を書いているそうです(ヨウカイホイホイ70頁以下)。すなわち、土屋氏はある日自宅近くの屋敷にある大きな楠の上からサーチライトのような光がさし、木の枝が大きく揺れているのを見たので、自宅に逃げ帰り、そのことを父親に話すと、父親はそれはテン吊リオロシだと言ったそうです。伝承によると、天から降り注ぐ激しい光に吸い上げられ、そのまま空へと連れ去られ、二度と帰って来なかった者がおり、これをテン吊リオロシと呼んだそうです。
また、山梨の類話として「 足もとコロリン天吊し 」や「 天づるし 」というものもあるとのことです。

個人的な趣味もあるのですが、同僚の息子さんへの情報提供もかねて、山梨の妖怪を紹介しました。

Posted on 2019/02/01 Fri. 13:44 [edit]

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明日から2019年のセンター試験です 

松の内も過ぎ、いよいよ明日からセンター試験です。

その前に、今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ 前衛には雪はありません。
20190117風景

研究室のある大学でも、センター試験に向けて準備が進んでいます。

試験場案内図↓ 受験生は試験場を間違えないでね。
2019センター4

受験生向け案内標識の例↓ 明日になれば立ち上がります。
2019センター1

今日あたりは、試験場の下見に来る受験生もいると思います。ただ、センターは地元の大学で受験するので、何かの用事で来校したことのある子たちも多いのかな。

これも使用する椅子↓ 事務職員さんが都度準備するんですよ。
2019センター3

待合室もあります↓ 高校の先生もこちらで待機しておられます。
2019センター2

センター試験に関しては、大学関係者によるSNSなどへのアップも問題になったりしているので、本日現在受験生を含め誰でも目にすることができる範囲のみで準備の様子をアップしておきました。

明日は雪の予報も出ていないので、よかったです。
最後に
受験生のみなさん、持てる力を存分に発揮してください!!

Posted on 2019/01/18 Fri. 12:12 [edit]

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台中辻保順医院について(補遺) 

新年明けましておめでとうございます。
本日から研究室の新年の業務は再開しております。

今朝の南アルプスはコチラ↓ 2019年第1回目です。 
20190107風景

昨年の記事の補遺があるので、新年あいさつの回に触れておきたいと思います。

昨年7月19日に「 大正10年の山梨日日新聞「妖怪研究」④完 」のタイトルで、辻保順翁の一族のことをとりあげました。
記事URL: http://nashidaina414.blog.fc2.com/blog-entry-365.html

その後、ネットを見ていると、日本統治時代の台中にあった辻保順医院の写真が掲載されていました。
写真は 臺灣數位文化中心(TDCC, Taiwan Digital Culture Center) の開設しているサイトに出ています。元々は、1985年発刊の『 台中市珍貴古老照片專輯第一集 』に掲載されていたそうです。

該当ページはこんな感じです↓ これくらいなら中国語(台湾国語)を読めなくても大丈夫ですね。
台中辻医院
URL: http://digitalculture.tw/aggregation/4528

これらの情報をもとに、国会図書館のデジタルデータなどを少し調べてみたのですが、残念ながら現時点では新たな情報はほとんどありません。

こんな本も見てみました。
台中散歩
表紙に騙されないように。古地図とスマホアプリを使った、ちゃんとした散歩ガイドです。

Posted on 2019/01/07 Mon. 14:50 [edit]

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言い換えの妙--弁天島観光シンボルタワー 

大学も28日で年内業務が終了し、一斉休業に入っています。
研究室の庵主も甲府を離れ、実家に戻ったわけですが、途中以前から気になっていた場所に立ち寄ってきました。

新幹線の下りだと浜松駅を過ぎて、浜名湖に差し掛かると、海の上に鳥居が見えます。
厳島神社でもあるまいし、何なんだろうと思って、ネットで下調べをした上で、今回の帰省時に寄り道してきました。

海上の「鳥居」はコチラ↓ 足元を海と浜名湖を結ぶ水路が流れる橋の上から  
弁天島1

少し近寄った会場の「鳥居」はコチラ↓ 寒風吹きまくっています
弁天島2

どう見ても鳥居なのですが、下調べの結果、これは鳥居ではなく、「 弁天島観光シンボルタワー 」という無宗教の観光施設だそうです。

舞阪町観光協会のウエブサイトにも「観光シンボルタワー 夕日爛漫・赤鳥居」と紹介されています。
URL: http://www.bentenjima.jp/info/

浜松市のウエブサイト中の【浜松市100年のあゆみ】にも「いかり瀬に弁天島観光シンボルタワーが建つ【1973年(昭和48年)】」との記載があります。
URL: https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/100ayumi/1973-1.html

どう見ても「鳥居」ですよね。しかし、観光シンボルタワーと称したのは、憲法上の政教分離原則(憲法20条3項、89条など)に抵触せず、建設に公費が支出できるようにするためだったとのことです。

実話怪談のひとつに、立ち小便よけの鳥居を書いた人が神さまへの応対を怠って、祟られたという話もあります。余計な心配でしょうが、怪奇愛好家としては一応指摘だけは・・・

最後に、JR弁天島駅の駅前にあった弁天島あたりの地図を上げておきます。
地図はコチラ↓ 弁天島って水路でいくつかに分かれているようです。
弁天島3

みなさまも良いお年をお迎えください。

Posted on 2018/12/29 Sat. 17:19 [edit]

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せわしい師走(たんなる言い訳) 

師走に入り、宿舎(大学の持ち物。旧官舎)から下宿先(単身赴任者が多く、そんな雰囲気なので、そう呼んでいます)への引っ越しがあったり、ばたばたして更新が滞っておりました。

今日はクリスマス。大学の講義は先週で年内終了したのですが、採点遅れているレポートの処理やら登校する用事に事欠きません。
というわけで、久しぶりに風景をば・・・

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ 年末には真っ白になるのかな?
20181225風景

Posted on 2018/12/25 Tue. 17:28 [edit]

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お山は一気に冬模様 

今朝はバリウムを飲むことになっていたのと、午後から公職(みなさまの税金でお手当てがいただける仕事)があるので、研究室には
少し早目に登校しています。

昨夜の雨は、盆地のすぐそばのお山では雪だったようです。
鳳凰三山方面や甲斐駒ヶ岳でも結構冠雪しているようです。

今朝の南アルプスの様子はコチラ↓ 標高何メートル位が境目なのかな?
20181129風景1

白根三山冠雪の時とおなじように光学ズームもしてみました。

ズーム画像はコチラ↓ 
20181129風景2

研究室のある山梨も本格的な冬がいよいよ到来かしらん。

Posted on 2018/11/29 Thu. 09:44 [edit]

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